ドラッカーの黒字戦略 の感想

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経営の本は大会社の事例を中心に書かれていますが、これは身近な中小企業の事例が詰まっています。
ドラッカー先生の理論を著者がわかりやすく解説し、それを実践した中小企業の業績がどのように上がったのか解説されています。
すぐに自分の経営に活かすことができそうです。

戦略関係の本は、様々な図表、横文字を使って、最新の概念を解説し、得てして煙に巻かれたような読後感に陥るものが数多くあります。
しかし、最新のものが最高のものなのか?と問われれば、そんなことはなく、実績を最も出せるものが最高です。

そして、何より、戦略を考えて実行する経営者が理解できなければ、どんなに素晴らしい戦略論であっても、使いものにはなりません。

藤屋先生のこの本は、「マネジメントの父」と呼ばれる、ピーター・F・ドラッカーの11の戦略の内、3つ
・ニッチ戦略
・創造的模倣戦略
・連携戦略
に絞って、これを活用して「黒字化」を果たした、「藤屋伸二の創客塾」の塾生である、100社以上の中小企業の中から実例を取り上げて、具体的に解説をしています。

この本で言っている「黒字戦略」というのは、
・すぐ黒字
・より黒字
・さらに黒字
・ず~っと黒字
の四つのステージから成り立ち、それをどのように成し遂げればいいのか、易しく解説しています。

単なるドラッカーの解説本ではなく、実際にドラッカーの考え方をどのように適用すればいいのか、その事例のオンパレードなので、ドラッカーの本を読んでも、いまいちピンと来なかったという方にもお勧めできますし、何より、中小企業の経営者の方々には、今直ぐに読む価値のある本としてお勧めできます。

私は、仕事で、Webサイトの情報品質の改善という、人にも、Googleにも分かりやすい、そして情報の価値が高いWebサイトへ改善するという仕事をしています。
経営者の方々から、色々お話を伺うと、「こんな方たちに、私達の商品を使って欲しい」という想いがあって、創業されたり、事業をされています。
しかし、長年経営を続けられると、経営されてきた経験から自社を客観視できなかったり、全く違う分野から事業を見直したり、自前主義に陥ることが多いようです。