ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books
発売日2013-05-02
製作者楠木 建
販売元東洋経済新報社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別

購入者の感想

具体的事例を用いていて非常にわかりやすいです。
新規事業やサービス立案の際はストーリーを作り、それに沿って戦略を立てていくと
周囲も巻き込みやすくうまく回るのですね。

この本。
随分前に購入し、読んでいなかった。
しかし、楠先生の講義を受ける機会があり、その際に熟読したところ、なるほどカスタマーレビューが160(書き込み時点)を超えるベストセラーであると実感した。
楠先生が言いたいことは、次のとおり。

企業の目指すべきゴールは、「持続的な利益」。
その利益の源泉は、「業界の競争構造」と「戦略」。
たとえ前者がそれほど魅力的でなくても、後者で勝負できれば「持続的な利益」は獲得できる。
その戦略とは、「違いを作って」「つなげる」こと。
前者は、「ポジショニング」や「ケイパビリティ」。
しかし、これだけでは、競争優位となり、持続的な利益を獲得できない。
優れた企業は、「違い」と「競争優位」の間に因果論理がある。
要は、「違い」と「競争優位」の間に「ストーリー」がある。

楠先生も自認しているとおり、決して新しい理論ではない。
既存の理論は「違い」を重視しているが、楠先生は「つながり」を重視している。
ただこれだけ。
しかし、この視点が面白い。
たしかに本書で触れられている持続的な利益を獲得している企業は、「違い」と「競争優位」の間に「ストーリー」がある。
まずは、382頁以降のガリバーインターナショナルの事例を通して、戦略ストーリーの読解方法をマスターしてみてはいかがだろうか。
そして、自社や本書で触れられていない企業を分析してみてはいかがだろうか。
楠先生の視点がいかに有益か理解できるはずである。

戦略論は、ポーターやバーニーで十分。
後は、それをいかに使うか、その「視点」。
本書はそれを提供してくれる。
これまで読んできた戦略書の中で間違いなく一番面白かった。
すべてのビジネスパーソンにお薦め。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

アマゾンで購入する
東洋経済新報社から発売された楠木 建のストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books(JAN:登録されていません)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.