数学ガール 乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4) の感想
参照データ
タイトル | 数学ガール 乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 結城 浩 |
販売元 | ソフトバンククリエイティブ |
JANコード | 9784797361001 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 一般 |
購入者の感想
数学ガールも本作で4作目。amazonの検索で「数学」と打ち込むと、この本が一番最初に検索されます。スゴイ。
決して易しい内容ではない本書が、これだけ売れているということは驚きです。
当方高校で数学を教えているのですが、結城氏の本からは教員として多くのことを学びました。
教育現場ではしばしば、「難しいことを簡単に教えられる教員が優秀だ」と言われるのですが、これは必ずしも正しいわけではありません。難しいことはやはり難しいことなのであり、それを簡単に説明しようと思うと、ある程度の「端折り」が必要です。それはオイシイ所取りの学習の導入としては有効かもしれませんが、そうして得た知識は所詮浅く不正確なものです。
面白いトピックを取り上げた数学書は沢山ありますが(142857×2=? など)、結果のみを見せて、「はい、面白いね」で終わっているものが少なくありません。その点結城氏の本は「なぜそうなるのか」というプロセスをできるだけ正確に説明しようとしています。加えて、それが一方的な説明でなく、馴染み易い言葉を使って、我々が理解に到達するまでじっと待ってくれます。
結果や公式だけで「分かったつもり」になるより、式と式との繋がりや、その式の背景にあるものを感じられた方が、問題を解く喜びはひとしおです。
結城氏の本は内容も然ることながら、「学びの姿勢」を知るのに良い一冊であると思います。
決して易しい内容ではない本書が、これだけ売れているということは驚きです。
当方高校で数学を教えているのですが、結城氏の本からは教員として多くのことを学びました。
教育現場ではしばしば、「難しいことを簡単に教えられる教員が優秀だ」と言われるのですが、これは必ずしも正しいわけではありません。難しいことはやはり難しいことなのであり、それを簡単に説明しようと思うと、ある程度の「端折り」が必要です。それはオイシイ所取りの学習の導入としては有効かもしれませんが、そうして得た知識は所詮浅く不正確なものです。
面白いトピックを取り上げた数学書は沢山ありますが(142857×2=? など)、結果のみを見せて、「はい、面白いね」で終わっているものが少なくありません。その点結城氏の本は「なぜそうなるのか」というプロセスをできるだけ正確に説明しようとしています。加えて、それが一方的な説明でなく、馴染み易い言葉を使って、我々が理解に到達するまでじっと待ってくれます。
結果や公式だけで「分かったつもり」になるより、式と式との繋がりや、その式の背景にあるものを感じられた方が、問題を解く喜びはひとしおです。
結城氏の本は内容も然ることながら、「学びの姿勢」を知るのに良い一冊であると思います。
シリーズ第四巻です。第一巻が楽しかったので、それから毎巻読んでます。第二巻、三巻は題材に土台無理があったのか、
それぞれ後半は読むのが辛かったのですが、今巻は割と最後まですんなり読めると思いました。
巻を重ねるごとに本の厚さが厚くなってますが、図や式にスペースを割いてるだけで、難しい内容が詰まってるわけじゃないです。
アルゴリズム以外は、理系ならば高校〜大学の教養科目レベルの確率と線形代数ですかね。懐かしかったです。
本書でのアルゴリズムは、有名なやつが取り上げられているので、少しプログラミングをやったことがあるならそのオーダーまで知っているでしょう。
そのオーダーを実際にアルゴリズム解析して導いてみようという目標で、それが乱択アルゴリズムだと確率が絡んでくるわけです。
確率が絡むアルゴリズムの正しさをどう評価するのかが一番の見所だと思います。
スターリングの近似はやったことがあるのかないのか記憶が曖昧ですが(笑)、
個人的には見覚えのある問題が多かったので物語ばかり追ってました。
ストーリーの出来は置いといて、主人公たちが青春してるって感じで良いんじゃないでしょうか。
なにより問題に直面して悩んで、考えて、理解に至るってプロセスが良いですね。その分冗長になりますが。
ポリアの「いかにして問題をとくか」の感覚に似てます。著者もこれを参考にしてるんじゃないかな(勝手な推測)。
私としては「いかにして〜」もオススメしますが、古くて堅いから読めないって中高生には、
数学ガールを読んで欲しいと思います。出来れば紙と鉛筆を持って、手を動かしながら。
それぞれ後半は読むのが辛かったのですが、今巻は割と最後まですんなり読めると思いました。
巻を重ねるごとに本の厚さが厚くなってますが、図や式にスペースを割いてるだけで、難しい内容が詰まってるわけじゃないです。
アルゴリズム以外は、理系ならば高校〜大学の教養科目レベルの確率と線形代数ですかね。懐かしかったです。
本書でのアルゴリズムは、有名なやつが取り上げられているので、少しプログラミングをやったことがあるならそのオーダーまで知っているでしょう。
そのオーダーを実際にアルゴリズム解析して導いてみようという目標で、それが乱択アルゴリズムだと確率が絡んでくるわけです。
確率が絡むアルゴリズムの正しさをどう評価するのかが一番の見所だと思います。
スターリングの近似はやったことがあるのかないのか記憶が曖昧ですが(笑)、
個人的には見覚えのある問題が多かったので物語ばかり追ってました。
ストーリーの出来は置いといて、主人公たちが青春してるって感じで良いんじゃないでしょうか。
なにより問題に直面して悩んで、考えて、理解に至るってプロセスが良いですね。その分冗長になりますが。
ポリアの「いかにして問題をとくか」の感覚に似てます。著者もこれを参考にしてるんじゃないかな(勝手な推測)。
私としては「いかにして〜」もオススメしますが、古くて堅いから読めないって中高生には、
数学ガールを読んで欲しいと思います。出来れば紙と鉛筆を持って、手を動かしながら。