目でみることば の感想

百聞は一見に如かず…自分が如何にものを知らないかを痛感しました。
本書のユニークな着想に脱帽です。
日常、私たちが自然に使っている言葉の由来を知り、
改めて日本語の魅力を堪能させていただきました。

たしかに今は、手軽にネット検索できる時代ですが、
本書のシンプルにして要を得た文章と知的でセンスある写真…
それがこの価格で入手できることの驚き！

「几帳面」、「差し金」、「試金石」、「拍車を掛ける」、
「羽目を外す」、「贔屓」、「埒が明かない」など…
言葉と実物のイメージ・ギャップにびっくりでした。

特にコラム01の「語源は昔を想像するヒント」には共感するところ大。
コラム02 「 撮りたかった言葉の由来」によると
今回紹介された40の言葉のほかに「倍以上」の候補となった言葉があったそうです。

本書のような知的な遊びごころ、素敵ですね。
何といっても、こころを豊かにしてくれます。
第二集の発刊を切に願いますが、親しい人と「自分たちで調べる」ことも有意義なこと。
いずれにしても、「言葉の由来」で子供や孫との会話が増えるといいですね。