君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所~ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) の感想

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参照データ

タイトル君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所~ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
発売日2014-06-19
製作者よしづきくみち
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

精神のみの疑似タイムトラベルにより過去を見つめ、何かを得、もしくは気づいて現実の今を生きていく。
基本のコンセプトは変わらず、物語は丁寧に展開されていきます。

前回の続きを含め、話は大きく分けて3つ(8話)収録されており、どれも涙を誘われる内容です。
話毎に主役に据えられる人物は異なりますが、どの話でも少なからず風見鶏亜紀所長の危うさや作品世界での謎に触れていて、直接的でない流れの中でそれらは語られていきます。
特に後半部分、妹・風見鶏瑞紀と亜紀所長に焦点が合わさり進む物語は、亜紀(と瑞紀)に起きている(起きた?)不可思議な現象の原因や答えに近づくものです。
死んだはずの瑞紀のアシアトが観測された事や、亜紀がタイムトラベルシステム内では存在していない事になっている理由が、少しずつ示唆されていきます。

作画は、人物の描き分けは甘い所も有りますが、これまでのよしづきくみちさんの作品と比べると、「これは誰かな」と思う事は皆無です。
女性でも男性でも、表情に魅力が感じられ、特に泣いている人物が伝えてくる想いの強さは凄いと思います。

今後の展開次第で幸せな流れにも鬱な流れにもなり得る内容ではありますが、物語の見せ方自体に魅力があり、個人的には続きを渇望してしまう作品です。

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