ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 の感想

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参照データ

タイトルラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
発売日2006-01-13
アーティストアシュケナージ(ヴラディーミル)
販売元ユニバーサル ミュージック クラシック
JANコード4988005415844
Disc 1 :ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 第1楽章: Allegro ma non tanto
ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 第2楽章: Intermezzo (Adagio)
ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 第3楽章: Finale (Alla breve)
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 序奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第1変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 主題
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第2変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第3変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第4変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第5変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第6変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第7変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第8変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第9変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第10変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第11変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第12変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第13変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第14変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第15変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第16変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第17変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第18変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第19変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第20変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第21変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第22変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第23変奏
パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 第24変奏
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

20年以上前、今はない梅田のレコード店で、白熱した演奏が流れていました。
レコードジャケットを確認したらアルゲリッチが演奏する「チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番」でした。第3楽章から聴かされたので特にそう感じたのでしょうが、素晴らしい演奏でした。声楽曲を探しにいったはずなのに、ピアノ協奏曲を買って帰ったという思い出の曲です。

レコード時代は単独でしたが、今はラフマニノフの第3番とカップリングされています。今日、改めてCDを買いなおして聴きました。ラフマニノフの第3番も骨太の演奏でした。

この「チャイコフスキー」の良い所は,第3楽章の出だしからオーケストラをぐいぐい引っ張っていったアルゲリッチのピアノが、1番最後のクライマックスでさらに恐るべきスピードでかけあがっていき、それに負けじとオーケストラも最高潮に盛り上がって終わる所です。

流石にピアノの女王もミスタッチをやっています。そんなのはお構いなしに、突っ走る迫力満点のラストは、他の演奏では聴けないほどのすさまじさです。演奏終了後の「ブラボー」の掛け声はこのCDを聴いた人、全ての思いでしょう。

フルトヴェングラーの伝説のバイロイトでの演奏、ベートーヴェンの第9の最終楽章と匹敵する演奏です。破綻寸前のすさまじさは、「真剣勝負」のライブなればこそです。
ピアノ競争(狂騒)曲ともいえる演奏です。名演です。

ちなみに、これは『レコード芸術』の1982年度リーダーズ・チョイスの年間ベスト1に選ばれました。

映画「シャイン」を見て、初めてラフマニノフというピアニストを知った、音楽には全くの素人の者です。
いつかラフマニノフの3番をフル演奏で聞いてみようと思い立ち、手に取ったのが偶然にもこのアルゲリッチ。

なんとも鍵盤を叩きつけるような演奏に、つい引っ張り込まれてしまい、「あぁ、今まさにこの演奏中、彼女は髪を振り乱しながらのモーレツ演奏なんだろうなぁ」と思わせる、豪快で派手な指(否、腕か)さばき。
ピアノのイロハは私にはわかりませんが、「音楽は魂」などとつい叫びたくなるような情熱大陸が、己のハートに「わっさわっさ」と伝わってきます。

このCDと一緒にキーシンのラフマニノフ3番を買って聞いてみたのですが、アルゲに比べるとなんともはや上品で、華奢でご丁寧な演奏。
のっけのテンポからしてまるで違います。

オーケストラに寄り添うキーシンに対し、引きずり回すアルゲ。
鍵盤を指で華麗に流すキーシンに対し、わしづかみのアルゲ。
春のハイキングのキーシンに対し、冬季無酸素単独登頂のアルゲ。
それくらいの違いが素人の私にも感じられました。

どっちが正統派だとか、どっちが協奏曲のあるべき姿だとか、音楽としての良し悪しはぜんぜんわかりませんが、素人の私が単純にハートが揺さぶられるのはアルゲ女史だと思いました。

最初は有名なピアノ協奏曲2番ばかり聴いていた。2番以外のピアノ協奏曲は聴くには聴いたが、2番ほど強く心を捉えなかった。3番でも、である。しかし、今は3番ばかり聴いている。死ぬほど聴いて愛してやまない2番よりも、むしろ心惹かれている自分がいる。どうしょうもないことなのだが、それくらい3番も好きなのだ。おそらくそのヴィルトーソ的な要素とラフマニノフ特有の美しさ(「届かぬものへの憧れ」と言い換えてもいい)が恐ろしいまでに一体となって、恐らく「分かりやすさ」を敢えて優先させた2番より、崇高で鬼気迫る世界を生み出しているのだろうと勝手に想像したりしている。

ラフマニノフのピアノ協奏曲には何度も勇気づけられた。精神的に辛い時は2番と3番を聴くために明日も頑張ろうと思ったこともある。それぞれの第3楽章を聴いて、自分にもきっと朝が来ると言いきかせたこともあった。私の人生にとって、なくてはならない存在なのである。

3番のCDはそれこそホロヴィッツからキーシンなどいろいろ聴いたが、無難(決して悪い意味ではなく)な演奏は、やはりアシュケナージとRCOになってしまう。録音もよく、同じ組み合わせで録音された2番よりもピアノがよく聴こえる感じ。また、強音部ではホール全体が鳴っているのも聴き取れる。携帯音源+ヘッドフォンで聴くと一番「気持ちがいい」演奏でもあるのだ。

「のだめ」からラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に出会った人は、是非3番もじっくり聴いてみることをお勧めします。聴き終わった時に、きっと「ラフマニノフ・ワールド」にどっぷり浸かって抜け出せなくなっている自分を発見するでしょう!

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