痛快!憲法学―Amazing study of constitutions & democracy の感想
参照データ
タイトル | 痛快!憲法学―Amazing study of constitutions & democracy |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小室 直樹 |
販売元 | 集英社インターナショナル |
JANコード | 9784797670318 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法 |
購入者の感想
小室直樹氏の啓蒙書では、本書と「宗教原論」の2冊が最高傑作です。
他の小室本と同じく、原則が徹底かつ簡便に記載されており、わかりやすさは同様。
ただ本書が他の小室本より格段に優れたものとなっているのは、その内容の広範さと密度です。特に、序盤から後半近くまでが素晴らしい。
近代法の原則、中世〜近代史、社会契約説、カルヴィニズム、ウェーバ、ケインズ・・・・etc、と近代社会のコアとなったもの及びコアとなるまでの流れが、通説的理解に沿って徹底的に書かれています。寡聞ながら、ここまで近代の前提を理解しやすく書かれた著作を他には知りません。
学生のサブテキスト、社会人の自己啓発にかかわらず、初学者の一歩目として最適なのは間違いないでしょう。必読です。
惜しむべくは、通説と言えない憲法/歴史理解(天皇責任論、角栄裁判論など)が後半顕著であること、まとめ部分が素朴な憲法批判/官僚批判に終わっている点でしょう。全体から言えば些細な瑕疵ですが。
他の小室本と同じく、原則が徹底かつ簡便に記載されており、わかりやすさは同様。
ただ本書が他の小室本より格段に優れたものとなっているのは、その内容の広範さと密度です。特に、序盤から後半近くまでが素晴らしい。
近代法の原則、中世〜近代史、社会契約説、カルヴィニズム、ウェーバ、ケインズ・・・・etc、と近代社会のコアとなったもの及びコアとなるまでの流れが、通説的理解に沿って徹底的に書かれています。寡聞ながら、ここまで近代の前提を理解しやすく書かれた著作を他には知りません。
学生のサブテキスト、社会人の自己啓発にかかわらず、初学者の一歩目として最適なのは間違いないでしょう。必読です。
惜しむべくは、通説と言えない憲法/歴史理解(天皇責任論、角栄裁判論など)が後半顕著であること、まとめ部分が素朴な憲法批判/官僚批判に終わっている点でしょう。全体から言えば些細な瑕疵ですが。