常識はずれの増客術 (講談社+α新書) の感想

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水族館の中に、緑いっぱいのビアガーデン！
これだけで、もうサンシャイン水族館に行ってみたくなりました。
都心のビルの中、海なし、水なし（荷重制限で大量の水を使えない）の弱点を逆手に
魅力ある水族館に変貌を遂げるストーリーは、まるでテレビドラマを見るよう。

交通が不便な北の過疎地の水族館は、資金不足の上、目玉になる魚もいない。
あえて貧乏を売り物に、田舎の水族館を甦らせた発想にもわくわくしました。

ネーミングの大切さやターゲットの絞り込み方など増客のためのヒントもさることながら
スタッフといっしょに水族館を生まれ変わらせる、現場のやりとりがとても面白かったです。

水族館が好きでこの本を手に取りましたが
実はサンシャイン水族館にも鳥羽水族館にもはるか昔に行ったきりで
こんなに面白い場所に生まれ変わっていたとは知りませんでした。

「北の大地の水族館」にもぜひ行ってみたい。
読後は水族館に行きたくなる本です。