マグロ学 一生泳ぎ続ける理由とそれを可能にする体の仕組み の感想
参照データ
タイトル | マグロ学 一生泳ぎ続ける理由とそれを可能にする体の仕組み |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 泉 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062154482 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学 |
購入者の感想
マグロについての本格的な調査が開始されるころからマグロを研究し続けている著者。その話は分類や形態・生態といった基礎だけではなく、漁方やマグロのおいしさについてなど、身近な話題も豊富。学問の部分と身近な話の部分がよい感じで混ざっているので、すいすい読んでいるうちにマグロに詳しくなってしまう気がした。
たとえば第2章は分類。1属7種それぞれの特徴、見分け方から始まり、すみわけやそれぞれの味の話まで載っている。実はまず「マグロはサバ科」というところからちょっと「目から鱗」であった。「イチゴはバラ科」と知った時と同じ、よく知っている生き物のあいだにつながりが見えてくるとみかたも変わる、という感じであろうか。第三章の形態と生理生態では、骨の比較などが詳しい。
著者の仕事のまとめが、5章の進化と類縁の話。ここは全般がわかっていないと理解しづらいところかもしれない。実際読んでみると、ポイントは第一章に書かれていたように思えた。そのあとの数章は、自伝的な思い出話の香りが強い。
著者はこれらのさまざまなマグロの面を知ったからこそ、全体が見える話を書くことができたのだろう。「一種を極めると、全体も見えてくる」そんなことも感じる一冊であった。
たとえば第2章は分類。1属7種それぞれの特徴、見分け方から始まり、すみわけやそれぞれの味の話まで載っている。実はまず「マグロはサバ科」というところからちょっと「目から鱗」であった。「イチゴはバラ科」と知った時と同じ、よく知っている生き物のあいだにつながりが見えてくるとみかたも変わる、という感じであろうか。第三章の形態と生理生態では、骨の比較などが詳しい。
著者の仕事のまとめが、5章の進化と類縁の話。ここは全般がわかっていないと理解しづらいところかもしれない。実際読んでみると、ポイントは第一章に書かれていたように思えた。そのあとの数章は、自伝的な思い出話の香りが強い。
著者はこれらのさまざまなマグロの面を知ったからこそ、全体が見える話を書くことができたのだろう。「一種を極めると、全体も見えてくる」そんなことも感じる一冊であった。