ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣 の感想
参照データ
タイトル | ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 牧田 幸裕 |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 9784492502136 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
取材拒否で紹介本がない「ラーメン二郎」。その二郎をタイトルにした本ということで、思わず購入した読者も多いのでは。私もそのクチだが、一杯はめられた。久々の駄本。
グルメ本としては、ジロリアンなら誰でも知っている情報ばかりで、目新しさはなし。「あとがき」で著者は常連客として大将と仲が良いかのようににおわせているが、きちんと許可を得て取材して書いているのであろうか。
経営学本としても、まったくお粗末。もっともらしくポジショニングやらPESTやら使っているが、二郎が成功した説明になっていない。
そもそも二郎は1980年代から30年以上もずっと同じ経営をしているのだから、この10年ほど「ジロリアン」と呼ばれる現象が起きていることは、経営学では説明できないはずだ。むしろ、若い世代の味覚の麻痺、フリーターの増加(1時間も並んで500円のラーメンを食うのは学生・フリーターが中心)、若年層の所得低下など、社会的な要因の方が大きいはず。二郎の強烈な味が社会の変化にたまたま合致した、というのが実態では。
したがって、経営学で分析しても答えは出ず、社会学的分析が必要であろう。経営学者でジロリアンというと、思わず自分の土俵で書きたくなるのはわからんでもないが、読まされる方はたまったもんではない。
グルメ本としては、ジロリアンなら誰でも知っている情報ばかりで、目新しさはなし。「あとがき」で著者は常連客として大将と仲が良いかのようににおわせているが、きちんと許可を得て取材して書いているのであろうか。
経営学本としても、まったくお粗末。もっともらしくポジショニングやらPESTやら使っているが、二郎が成功した説明になっていない。
そもそも二郎は1980年代から30年以上もずっと同じ経営をしているのだから、この10年ほど「ジロリアン」と呼ばれる現象が起きていることは、経営学では説明できないはずだ。むしろ、若い世代の味覚の麻痺、フリーターの増加(1時間も並んで500円のラーメンを食うのは学生・フリーターが中心)、若年層の所得低下など、社会的な要因の方が大きいはず。二郎の強烈な味が社会の変化にたまたま合致した、というのが実態では。
したがって、経営学で分析しても答えは出ず、社会学的分析が必要であろう。経営学者でジロリアンというと、思わず自分の土俵で書きたくなるのはわからんでもないが、読まされる方はたまったもんではない。