進撃の巨人(5) (講談社コミックス) の感想
参照データ
タイトル | 進撃の巨人(5) (講談社コミックス) |
発売日 | 2011-08-09 |
製作者 | 諫山 創 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784063845136 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「デッサンが狂っている」や「演出が拙い」という意見をよく目にする。それは否定はしないし実際にそう思う。
しかしそれらの欠点を補って余りある魅力がこの作品にはある。
照れ隠しだろうが作者自らこの作品を中二病的な話や設定と揶揄している。しかしシニカルを気取って斜に構えることが良しとされがちな世の中で、困難に立ち向かう人間の強さや美しさを熱さを伴ってストレートに表現している点は、作者の年齢を考慮しても一つの才能であるとすら思う。このような作品は昨今では珍しく、それゆえ非常に魅力的だ。そこがこの漫画を支持する理由になる。
「所属する団体や置かれた立場によりそれぞれの考えは異なる。そこに既得権益が絡めば人間どうしの争いの火種になりえる」と今後の伏線が張られた第19話「まだ目を見れない」や、この作品の熱さや勢いが凝縮された第21話「開門」などこの巻も見所あり。
作者が以前受けたインタビューで「最後のシーンはこうしたいという計画があって、けっこう細かいところまで鮮明に考えています」と答えている。変にそつなくこなすようになってこじんまりとまとまるよりも、多少荒削りでも熱さと勢いに溢れる漫画をラストまで引き続き描いて欲しい。今後の期待もこめて☆5つ。0
しかしそれらの欠点を補って余りある魅力がこの作品にはある。
照れ隠しだろうが作者自らこの作品を中二病的な話や設定と揶揄している。しかしシニカルを気取って斜に構えることが良しとされがちな世の中で、困難に立ち向かう人間の強さや美しさを熱さを伴ってストレートに表現している点は、作者の年齢を考慮しても一つの才能であるとすら思う。このような作品は昨今では珍しく、それゆえ非常に魅力的だ。そこがこの漫画を支持する理由になる。
「所属する団体や置かれた立場によりそれぞれの考えは異なる。そこに既得権益が絡めば人間どうしの争いの火種になりえる」と今後の伏線が張られた第19話「まだ目を見れない」や、この作品の熱さや勢いが凝縮された第21話「開門」などこの巻も見所あり。
作者が以前受けたインタビューで「最後のシーンはこうしたいという計画があって、けっこう細かいところまで鮮明に考えています」と答えている。変にそつなくこなすようになってこじんまりとまとまるよりも、多少荒削りでも熱さと勢いに溢れる漫画をラストまで引き続き描いて欲しい。今後の期待もこめて☆5つ。0