尾崎放哉句集 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトル尾崎放哉句集 (岩波文庫)
発売日販売日未定
販売元岩波書店
JANコード9784003117811
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 句集

購入者の感想

今でも愛好者を持つ放哉の句を手軽に味わえます。

気に入ったのは、

一日物云はず蝶の影さす
たつた一人になり切つて夕空
うそをついたやうな昼の月がある
わがからだ焚火にうらおもてあぶる
こんなによい月を一人で見て寝る
烏がだまつてとんで行つた
水たまりが光るひよろりと夕風
わが顔ぶらさげてあやまりにゆく
あらしがすつかり青空にしてしまつた
働きに行く人ばかりの電車
掛取も来てくれぬ大晦日も独り
ざるから尾頭ぴんと出して秋風
お客さんにこの風を御馳走しよう
すぐ死ぬくせにうるさい蝿だ
女よ女よ年とるな
噴水力のかぎりを登りつめる
今朝は俺が早かつたぞ雀
お月さんもたつた一つよ

この岩波文庫の貴重な点は、解説において、1996年に発見された投句稿から、放哉の原稿と荻原井泉水の添削後の作品の相異が指摘されている点です。たとえば、

放哉の原稿 いつも泣いて居る女の絵が気になる壁の新聞
添削後   壁の新聞の女はいつも泣いて居る

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