2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」 の感想

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参照データ

タイトル2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」
発売日販売日未定
販売元講談社
JANコード9784062183765
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

2012年にされた予想なのでちょっと古いところもあるし、実際に2018年に読むと外れてるところもある。でも大枠の流れはこの通り動いているように思う。これ踏まえて流れを変えるためにトランプは中国に貿易戦争しかけてるのかな?と妄想しました。

以下あたり参考になりました。
・歴史上初めて世界人口の過半数が貧困を脱し、中間所得者が超大量になる時代が来る。主にアジアが増える。
・そのためこれまでの西洋的な価値観が世界の主流ではなくなり、新興国の価値感とのハイブリッド型になる可能性がある。国連安保理・世界銀行・IMFなども従来よりも影響力を失っていく。
・中国は2030年代頃を目処にアメリカを超える経済大国になるが、少子化のため覇権は短命、インドに取って代わる。
・グーグルなどネット系民間企業の力が大きくなり、政府に負けない影響を持つようになる
・日本とドイツの高齢化は深刻。特に日本は「最も不安」
・中東はあまり前途良くない。2037年にはサウジは原油「輸入」国になる
・機会と人体を統合する能力強化技術により富裕層と貧困層で能力格差が出てくる

等々。面白いです。

CIAから分かれたアメリカ国家情報会議が、大統領にブリーフィングするために
まとめた世界情報の長期リポートだそうである。
今は、大統領だけでなく一般の人も読めるのだそうである。
「一般の人も読める大統領へのブリーフィング」という表現には語義矛盾を感じるが、
序文を書いた立花隆さんもそう感じたのか(おそらく大統領には別バージョンのディープ版報告がわたっている)
と付け加えている。

忙しい大統領用と会って簡潔なのが本書の最大の長所。

最大の短所は一般の人が読めるとあって、その予測は大方の創造の範囲を出ないこと。
少し目を引くのは
・中国の覇権は短命
という主張や、
・「最も不安な国・日本」と題して「日本は多少の政治的混乱を招いたとしても、財政上のバランスを
  長期的に保つ大規模な政策転換をすべき(IMF見解)」としている点です。

 経済成長も、高齢者福祉も両方というのは考えられないとしている、ということはアベノミクスを否定し
 大国であり続けようとする日本のあり方は間違っているということでしょう。
 少なくともアメリカは日本が今後も大国であり続けることを支持しないという意思表明だと思いましたが、
 これは誤読でしょうか。

なお、立花氏の序文は「本書を誤読する人と精読する人では大きな差がつくだろう」と、題したものですが、
立花氏が多読できる秘密が記されている興味深いものです。
「図面グラフをしっかり見る」

Kindle番を購入しましたが、
・文章の箇所が電子書籍対応しておらず、非常に小さいフォントで読めない
・改行の場所と画面の大きさが連動しない
上記の点からAmazonへ返品を求めています。
Kindle版購入予定の方は、サンプル表示に問題がないことを確認してからの方が良いと思います。
まさかこんな事態になるとは、Kindle愛用していたので大変残念です。

内容については、広く一般の方にもお薦めできると思います。
私個人は現在中国での仕事をしているため、今後のアジアの動きについてのレポートが大変興味深かったです。
原文のものもAmazonで購入し、次は原文と照らし合わせて読もうと思います。

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