成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか の感想

何がその後の人生を決めるのか。
それは、非認知的スキル（いわゆる性格）が関係している。ということが最初に述べられています。
認知的スキル（知識など）ではなく
いかにして非認知的スキルを伸ばすかということは書かれておらず
心理学者や経済学者教育学者が、いろいろな実験の結果、非認知的スキルが向上できたという
プログラムを淡々と説明している書籍ですので
具体的に、どのように親は行動すればいいのかとか、
どのような教育方法をもって接すればいいのか、などはほぼ書かれていません。

淡々と、学習プログラムとその結果子供達がどのように育って、どうなっていったのかが書かれています。

結論としては、モンテッソーリのようにほぼ確率された教育法でもないし
まだ模索途中ではあるものの、将来性のある教育プログラムなんだろうなと思います。

子どもも自分と同じようにいつか20歳になり、その後職を経て40、50歳になっていき人生を全うします。
いかに有意義な人生を過ごせるように育ててやれるかが親の育て方次第なんだなと思いました。
3歳未満の未就学児童に知識ばかりを詰め込む英才教育ではなく、
3歳のいまだからこそできる「自分の心をコントロールできる能力」を
身につけさせてやることこそが、
就学してからも、成人してからも役立つスキルだということを再確認できたことはこの本の一番良かった部分です。