TRANSIT(トランジット)26号 美しきオランダ・ベルギー (講談社 Mook(J)) の感想

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参照データ

タイトルTRANSIT(トランジット)26号 美しきオランダ・ベルギー (講談社 Mook(J))
発売日2014-10-03
販売元講談社
JANコード9784063898569
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 歴史・地理・旅行記 » 紀行文・旅行記

購入者の感想

 頁をめくると例によって、小説ともエッセイともつかぬ、筆者名も分からない文章とともに、コラージュのようにポエム写真が並び始める。これこれ。実用性は希薄な雑誌と知ってはいたけれど、旅雑誌にはめったないオランダ・ベルギー特集だったから、飛びついて、しかも予約で買ってしまった(2000円近くするのに…)。

 分厚い(210頁、18mm)。ダッチ・デザインを紹介するブックレット(よほどのマニアでない限り関心は持てないであろう建物やポスター、風変わり自転車などの写真集。もちろん購入先などの情報はない)、ベルギー料理の絵(マンガ?)が描かれたカルタのようなカード(どう使えと言うのだ?)も付録についている豪華版!

 旅情報もそこそこに、ネーデルラント地方の絵画の歴史を講義し始めたり、ベルギー王立芸術アカデミーの卒業生たちをくわしくレポートしていたり(当然、知らない若者ばかり…)、アート・マニアックなオーラが全面に満載である(私はアートに詳しくない…)。

 正直に言って、それでもいい。旅先のアートな写真集と思えばいい(書いてあることはよく分からなくても)。

 周囲を山と河でラウンド状に囲まれた愛らしい小村、エッシュ・シュル・シュール(ルクセンブルク)の美しい写真が丸一頁を使って掲載されているのを見て、「こんなところで一ヶ月くらい、ぼうっと暮らしたい」と憧れる。ベルギーの古都イーペルで3年に一度開催される「猫祭り」(かなり賑やかだが知る人は少ない)がどんと紹介されていて、いつか行きたいと思いをはせる。ブルージュの古色あふれる中世ベルギーの街並みを見開き2ページで眺めて、夢のようだった可憐な遊歩道を思い出す。

 そんな風に心をトリップさせてくれる旅雑誌は、そこにどうやって行けばいいかなどという下界の事情には、あまり触れたくないのであろう。だからきっと、「これで、いいのだ」(多分)。

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