[iOS/Android対応] HTML5 ハイブリッドアプリ開発[実践]入門 (Software Design plus) の感想

まず前提としてこの本は「サンプルコードがあって何か作りながら基本を覚える」といった類の書籍ではないです。
なのでWeb開発に携わったことのない初学者の方には敷居が高いかもしれません。

ただし初学者向けへの内容がかなり省かれてる分、掲載されている内容・ノウハウは非常に濃いです。
Webアプリ開発からハイブリットアプリ開発に移行する際におちいりそうな事柄に対する
注意点や対処法が細かに解説されています。
ある程度のWebアプリ開発の経験がある方にはぜひお勧めしたい良書です。

adobeのcordova(phonegap)を使って、ワンソースからクロスプラットフォーム対応のハイブリッドアプリを作ろうという本。

前半部分はcordovaのインストール方法からプラグイン導入を含んだ使い方まで説明されている。

後半部分はハイブリッドアプリにありがちな遅い反応速度を早めるやり方やメモリ管理、デバッグ方法やネイティブとのブリッジなどが説明されている。

こういう情報って普通は社外秘になりそうなんだけど、余すところなく技術的な内容を書かれているので、初心者から玄人まで満足するはず。

あとハイブリッドアプリ制作は沢山の技術が乱立する過渡期ななかで、一方に偏らない姿勢も個人的には好感が持てた。

本書籍は、いわゆるWebの技術でネイティブアプリを開発する手法である「ハイブリッドアプリ」について、具体的な開発手法や落とし穴が書かれています。どちらかというと初心者というより、既にある程度Web技術を知っている方や、ネイティブアプリを書いたことがある方を対象としているように感じました。

この分野ではPhoneGapやMonacaといったフレームワークが有名ですが、本書ではAndroidやiOSで一からハイブリッドアプリを開発するような場合も想定されており、より包括的な解説が行われています。

ハイブリッドアプリ開発に関する書籍が少ない中、HTML5でモバイルアプリ開発を検討している方であれば、一読しておく価値のある内容を含んでいます。