それ、どこで覚えたの? (新潮文庫) の感想

子どもに対して持っているイメージがよりリアルなものになると同時に，読後には子どものイメージが以前より広がっていることに気づくような，そんな本です．普段子どもに接する機会がない人には，子どもっておとなの考える子どもという範疇をかるーく飛び越えていく存在なんだなーということがよーくわかる内容だと思います．経験的に子どもの生態を知っている人も，「あるある」ネタや「それわかるー」といったネタだけが収録されているわけではないと思うので，十分に楽しめるのではないでしょうか．

そして，この本の面白いところは子どもの面白エピソード満載という点にとどまらず，その面白エピソードをリアルに体験したパパ・ママのリアクションも同時に味わえる点にあると思います．子どもの言動もいろいろならば，パパ・ママのリアクションもいろいろなので，この点も非常に興味深く読むことができました．値段も安いし，損はしないと思いますよ．