西アフリカの王国を掘る:文化人類学から考古学へ (フィールドワーク選書 10) の感想
参照データ
タイトル | 西アフリカの王国を掘る:文化人類学から考古学へ (フィールドワーク選書 10) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹沢尚一郎 |
販売元 | 臨川書店 |
JANコード | 9784653042402 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 歴史・地理 » 考古学 |
購入者の感想
多くの日本人にとってアフリカというとサバンナと野生動物だと思う。人間社会や文化にはほとんど関心はなく、ましてや西アフリカとなると国名もせいぜい聞いたことがある程度だ。本書は西アフリカのマリでの発掘の話で、西洋の中世、ちょうど日本の平安中期以降で奴隷貿易の前までが対象となってる。この時代のアフリカの社会を想像できる人は少ない。私も仮面や木彫など、プリミティブアートに関心があり少しは西アフリカについて知識があるつもりになっていたが、初めての事柄ばかりであった。特に中国やインドなど繁栄した国を除けば、同じように経済や国家が発展、形成されていたことを知ることができた。奴隷貿易で社会の発展が大きく妨げられ、また後退した時期から、アフリカの厳しい歴史が始まり、今では援助の対象としてしか顧みられない状態となったことを認識できた。
本書で書かれている発掘の成果は多くのアフリカの人々を勇気づけることになると考える。
本書で書かれている発掘の成果は多くのアフリカの人々を勇気づけることになると考える。
テーマとは関係ないがマグレブ諸国アルカイダ情報にはビックリですね。