子どもの速読トレーニング の感想
参照データ
タイトル | 子どもの速読トレーニング |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 寺田 昌嗣 |
販売元 | PHP研究所 |
JANコード | 9784569821276 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 読書法 |
購入者の感想
3日間集中講座を受講しすでに速読のできる人間のレビューです。ちなみに1Pが400字くらいの本なら「理解力をある程度保った状態で」3000字/分くらいで読めます。別の言い方をしたら1分間に7~8Pですね。
レビューの前提として、寺田氏は「右脳による能力開発」的な議論は全否定しています。速読とは「スポーツのような反復練習によって習得するテクニック」であり、そのための練習メソッドやいかに成長につなげるかという戦略的な考え方をまとめて体系化したのがフォーカスリーディングだと謳っています。
もう一つ補足しますと、氏の速読の捉え方は本田直之さんが良く書かれる「レバレッジ」に似ていると思います。つまり自分の本来の能力というものに速読という「てこ」をかけることで、大きな成果を出すというものです。この根っこの能力が未熟だと速読を覚えたところで効果は限定的ですよ、そもそも速読を覚える自体が一苦労ですよということですね。
本文中の言葉でこれを公式にすると「能力」×「技術」(実際にはもっと細かく説明しています)となります。
これを押さえたうえで本書を読みますと、書かれていることは実にシンプルです。
1.まずはマンガでもいいから本に慣れよう
2.読み慣れるにつれて少しづつ本をレベルアップしよう
3.読解の問題集などで分析力を磨こう
4.アウトプットをさせて、本当に理解できてるか確認しよう。
以上により読書力・読解力を底上げし、そこにレバレッジをかける「速読」のトレーニングを組み合わせて、人生を豊かにする力をつけてあげましょうということです。
そして速読習得のための技術として「入力レベル」の調整によって「視野」をコントロールすること、そしてその土台として「集中力」を磨くことを提唱しそのためのメソッドを書いています。この速読習得の練習内容は大人向け講座を10としたらたぶん3~4レベルかなと思いますが、ここをクリアできないと習得に支障が出る核心部分ではあります。
レビューの前提として、寺田氏は「右脳による能力開発」的な議論は全否定しています。速読とは「スポーツのような反復練習によって習得するテクニック」であり、そのための練習メソッドやいかに成長につなげるかという戦略的な考え方をまとめて体系化したのがフォーカスリーディングだと謳っています。
もう一つ補足しますと、氏の速読の捉え方は本田直之さんが良く書かれる「レバレッジ」に似ていると思います。つまり自分の本来の能力というものに速読という「てこ」をかけることで、大きな成果を出すというものです。この根っこの能力が未熟だと速読を覚えたところで効果は限定的ですよ、そもそも速読を覚える自体が一苦労ですよということですね。
本文中の言葉でこれを公式にすると「能力」×「技術」(実際にはもっと細かく説明しています)となります。
これを押さえたうえで本書を読みますと、書かれていることは実にシンプルです。
1.まずはマンガでもいいから本に慣れよう
2.読み慣れるにつれて少しづつ本をレベルアップしよう
3.読解の問題集などで分析力を磨こう
4.アウトプットをさせて、本当に理解できてるか確認しよう。
以上により読書力・読解力を底上げし、そこにレバレッジをかける「速読」のトレーニングを組み合わせて、人生を豊かにする力をつけてあげましょうということです。
そして速読習得のための技術として「入力レベル」の調整によって「視野」をコントロールすること、そしてその土台として「集中力」を磨くことを提唱しそのためのメソッドを書いています。この速読習得の練習内容は大人向け講座を10としたらたぶん3~4レベルかなと思いますが、ここをクリアできないと習得に支障が出る核心部分ではあります。
子どもに速読力をつける方法はないかと本屋に行くと、以前読んだ「フォーカス・リーディング」の著者名を見つけ、即購入。面白かったからである。
しかし、読み始めるとしだいに違和感。速読を薦める本かと思いきや、否定するような内容なのである。要は、速読するためにはしっかりした読解力が必要ということらしいが、しっかりした読解力があればトレーニングせずとも速読できるのではないか? しかも、速読の基礎となるしっかりした読解力のつけ方について方法論がなく、地道に読書しろということのようで、そんなことなら読む前から知っていた。とすると、この本を世に出した意味は何なのだろう?
氏の説明の仕方も腑に落ちない。1つ目は、2つ目はという形で進めていくのだが、その分け方に必然性が感じられず、しかも理論止まりで実践につながらない。もちろん、演習問題という形で触れてはいるのだが、やり方が複雑すぎて一般家庭ではできないようなものだ。それに、日本語の文節分けを英語のようにやらせたり(ふつうのやり方じゃダメなの?)、接続詞に関しても読んだ本から書き抜けと言っているが、それがどんな力につながるのかわからないからやらせる気にならない。これらは、巻末にお薦め教材としてのせられている出口、福嶋氏の本の方が数倍わかりやすく、この本に載せる意味がわからない。
結局、この本で薦めているのは「読書」であり、「速読」の部分は氏が直接指導しない限り、子どもにわからせることはできないだろう。また、この本で学んだことは、子どもの内は「速読」などせず、文章をていねいに読む習慣をつけた方がいいということで、タイトルを変えるべきだ。
良い本を書く人だということはわかっている。編集者は読者目線でもっと突っこみを入れるべきだったのではないか?
しかし、読み始めるとしだいに違和感。速読を薦める本かと思いきや、否定するような内容なのである。要は、速読するためにはしっかりした読解力が必要ということらしいが、しっかりした読解力があればトレーニングせずとも速読できるのではないか? しかも、速読の基礎となるしっかりした読解力のつけ方について方法論がなく、地道に読書しろということのようで、そんなことなら読む前から知っていた。とすると、この本を世に出した意味は何なのだろう?
氏の説明の仕方も腑に落ちない。1つ目は、2つ目はという形で進めていくのだが、その分け方に必然性が感じられず、しかも理論止まりで実践につながらない。もちろん、演習問題という形で触れてはいるのだが、やり方が複雑すぎて一般家庭ではできないようなものだ。それに、日本語の文節分けを英語のようにやらせたり(ふつうのやり方じゃダメなの?)、接続詞に関しても読んだ本から書き抜けと言っているが、それがどんな力につながるのかわからないからやらせる気にならない。これらは、巻末にお薦め教材としてのせられている出口、福嶋氏の本の方が数倍わかりやすく、この本に載せる意味がわからない。
結局、この本で薦めているのは「読書」であり、「速読」の部分は氏が直接指導しない限り、子どもにわからせることはできないだろう。また、この本で学んだことは、子どもの内は「速読」などせず、文章をていねいに読む習慣をつけた方がいいということで、タイトルを変えるべきだ。
良い本を書く人だということはわかっている。編集者は読者目線でもっと突っこみを入れるべきだったのではないか?