勇者に滅ぼされるだけの簡単なお仕事です〈その2〉 の感想

物語の内容については、前巻のレビューにも書きましたのでそちらを参考にしてください。

相変わらず説明不足というか、文章不足です。
魔物の国作りから、何を思ったのか魔王自ら人間界に冒険者として潜入。
それを部下や参謀が諌めるわけでもなく、「魔王強いし良いよね」程度。

突然に親魔王を唱える国王を見て、洗脳したのかと非難する臣下に、
「魔物は悪やつ」といった感情を消しただけだから、これは洗脳じゃないよね？
といった発言は苦笑ものでした。

主人公が「魔物を創造する」という力をもっているのですが、
強力な主要キャラになるのに登場の仕方が、
「あれ？この方は誰ですか？」
「ああ、新しい仲間だよ。作ってみたんだ」
「そうだったんですか」
といった登場が多く、読んでいてどうやって作ってんだよと何度も思いました。

既存しない一生命を創りだすという力に対し、配下や主人公自身も
力にし特に畏怖や恐怖心は全くなく、力の行使に対するリスクもないため、
余計に能力の割に軽い印象を与えました。
ならバンバン使えば最強じゃないかと思うのですが、
「戦争するつもりはないから」という理由でそんなことありません。

前巻と変わらず、文字大きく文章少なく。
「小説家になろう」からの愛読者でない限りお勧めできません。

前回も言いましたが、今回もWEB版と本当に変わりません。
特に手を加えているわけでもなく、ＷＥＢの文章と遜色ないですし、
物語の流れも全く一緒で、書籍化してお金を払ってまで読むという魅力はありません。