CSS3デザインブック 仕事で絶対に使うプロのテクニック の感想

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自分の作ったCSSとの違いや、確認の為に読みました。
リファレンス的に読ませてもらいました。

jQueryを効果的に使うためにも、CSSで実際にどこまで表現できるのかを勉強したいと思い購入しました。後述の理由で★を4から1つ減らしましたが、ユーザー目線で内容もしっかりとしていて満足していますし、自分の目的も達成できたので買って良かったです。

表紙には「CSS/CSS3の基本も解説」とあり、このサイトの内容紹介でも「初心者の方でも基礎と応用力を同時を身につけることができる充実した内容です! 」と書いてありますが、割いているのはわずか17ページであり、内容も全体像の確認程度にとどめて後は全てデザイン例とその解説で構成されています。自分にはそれでちょうど良かったのですが、はじめてCSSを扱う方には無理があるように思います。

また、「仕事で絶対に使う…」や「ぜんぶ１冊でわかります！！」といった購入を煽るための文言は「そんなわけないやろ」と逆に反感を買い兼ねない表現に思えました。内容が良いだけに、表紙のせいで書籍の価値や評判を下げてしまうのは実に勿体ないです。

内容的には以下の点が良かったです。

・むやみに項目数を増やさず、解説を重視している
残念な表紙や内容紹介とは異なり、中身自体はどちらかと言えば「量より質」を優先しています。量だけならばWeb上で容易に情報が得られる世の中だけに、これは正しい判断だと思います。コードの解説は限定的ですが、解説文の書き方からしても「自分でコードを追える人」が前提になっていると言えます。

・IE対策にも注力している
とにかくWeb制作者泣かせのIEですが、その対策法（IE6以降）も怠らず誠実に解説されている点はありがたいです。解説中にもIEという言葉が頻繁に登場します。MSはこの空気を読んで欲しいです。

・訪問者目線のサイト構築にも配慮している
IE用のライブラリについても「快適さを優先するサイトの制作」が考慮され、編集部でライブラリを動作確認した上で安定性に不安のあるものは代替手段にて回避するなど、デザイン本にありがちな「無理なデザイン性の追求」をしていない点にも安心感がありました。