ファーム・コミットメント: 信頼できる株式会社をつくる の感想
参照データ
タイトル | ファーム・コミットメント: 信頼できる株式会社をつくる |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | コリン・メイヤー |
販売元 | エヌティティ出版 |
JANコード | 9784757123342 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 会社経営 |
購入者の感想
企業のあるべき姿とは。
古き株式会社の設立目的は当時の社会、世相を反映したものであった。善意に聞こえがちな創業者達の言葉の数々には、真意も相当に込められていたはずだ。
しかし、昨今の株式会社は、その事業の目的が資本、利益獲得することになってしまっている。これらを得ることができるのであれば、手段は選ばない。そういった風潮さえ帯びている気がしないでもない。
企業本来の目的に立ち返ることは可能だろうか。
本書で提案されるトラストファームは、確かに斬新な企業モデルかもしれない。世界各国で一斉に導入されるようならば、全く新しい社会の創生につながるだろう。だが、これを1企業だけが取り組んでも、なかなか上手くは機能しないはずだ。市場に出回る株式が相当数存在する以上、システミックリンクの連鎖からは逃れることは難しいだろう。短期取引市場の商品とは何らかのルートを伝って繋がっている可能性がゼロではない以上、本書の提案するトラストファームが、想定通りに機能するとは考えにくい。
(もちろん、取引可能な量によっては、影響度を低く抑えることもできる)
もしも完全にセパレートすることができれば、それは凄いことだ。新しい世界の到来を祝ってしかるべきだろう。私としては、そんな世界が訪れることを願ってはいるのだが、現実にはあまりにも幾多の壁が立ちはだかる。
ーー
論としてはとてもおもしろいのですが、実現となるとやっぱり難しい。特に先進国では、夢物語に近いかもしれません。トラストファームを有益なカタチで実現するためには(実現だけであればそれほどハードルは高くないような気がします。実現だけなら。)、タブララサが起こることを期待する他ないのかなとも。
古き株式会社の設立目的は当時の社会、世相を反映したものであった。善意に聞こえがちな創業者達の言葉の数々には、真意も相当に込められていたはずだ。
しかし、昨今の株式会社は、その事業の目的が資本、利益獲得することになってしまっている。これらを得ることができるのであれば、手段は選ばない。そういった風潮さえ帯びている気がしないでもない。
企業本来の目的に立ち返ることは可能だろうか。
本書で提案されるトラストファームは、確かに斬新な企業モデルかもしれない。世界各国で一斉に導入されるようならば、全く新しい社会の創生につながるだろう。だが、これを1企業だけが取り組んでも、なかなか上手くは機能しないはずだ。市場に出回る株式が相当数存在する以上、システミックリンクの連鎖からは逃れることは難しいだろう。短期取引市場の商品とは何らかのルートを伝って繋がっている可能性がゼロではない以上、本書の提案するトラストファームが、想定通りに機能するとは考えにくい。
(もちろん、取引可能な量によっては、影響度を低く抑えることもできる)
もしも完全にセパレートすることができれば、それは凄いことだ。新しい世界の到来を祝ってしかるべきだろう。私としては、そんな世界が訪れることを願ってはいるのだが、現実にはあまりにも幾多の壁が立ちはだかる。
ーー
論としてはとてもおもしろいのですが、実現となるとやっぱり難しい。特に先進国では、夢物語に近いかもしれません。トラストファームを有益なカタチで実現するためには(実現だけであればそれほどハードルは高くないような気がします。実現だけなら。)、タブララサが起こることを期待する他ないのかなとも。