入門 自然言語処理 の感想
参照データ
タイトル | 入門 自然言語処理 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Steven Bird |
販売元 | オライリージャパン |
JANコード | 9784873114705 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » 入門書 » プログラミング入門書 |
購入者の感想
自然言語処理といっても多分いろいろあるのだと思いますが、「単純な言語モデルでも大量のデータと高度な統計処理を組み合わせるとびっくりするような結果を引っ張り出せる」みたいな派手(?)な話というよりは正攻法で言語の分析にアプローチする内容が紹介されています。
オライリーから出ているということでプログラマ向けという先入観が生じそうですが、たとえば言語学者が自分の研究のためのツールとしてNLTKを使いこなせるようにするとか、自然言語処理関連の研究者が計算機科学や言語学の成果を知る、といったシチュエーションを想像したほうがしっくりくると思います。
一方で市井のウェブ技術者がこれを読んで仕事にすぐ使うというのはちょっと想像しづらいです(「いや、皆結構こういうことをしてるんだ」ということだったらすみません)。そういう人は4章までは子供むけみたいな易しい内容で8章以降は自分に全然関係のない話だと思うかもしれません。
翻訳についてですが、専門をまたがる内容について技術書の出版社が手掛けるということで不安がありましたが、言語学関連の用語などもほとんど正しい(というか定番となっている)訳語が採用されており、基本的には信頼するに足るという印象を受けました。たとえば「下位範疇化」「構成素構造」など。ただし「談話表現構造」「談話表現理論」については「談話表示」という訳語のほうが一般的だと思います。
オライリーから出ているということでプログラマ向けという先入観が生じそうですが、たとえば言語学者が自分の研究のためのツールとしてNLTKを使いこなせるようにするとか、自然言語処理関連の研究者が計算機科学や言語学の成果を知る、といったシチュエーションを想像したほうがしっくりくると思います。
一方で市井のウェブ技術者がこれを読んで仕事にすぐ使うというのはちょっと想像しづらいです(「いや、皆結構こういうことをしてるんだ」ということだったらすみません)。そういう人は4章までは子供むけみたいな易しい内容で8章以降は自分に全然関係のない話だと思うかもしれません。
翻訳についてですが、専門をまたがる内容について技術書の出版社が手掛けるということで不安がありましたが、言語学関連の用語などもほとんど正しい(というか定番となっている)訳語が採用されており、基本的には信頼するに足るという印象を受けました。たとえば「下位範疇化」「構成素構造」など。ただし「談話表現構造」「談話表現理論」については「談話表示」という訳語のほうが一般的だと思います。