モーラ・ナイフ Mora knife Companion Orange の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

Heavy Duty MG所有で追加モデルとして購入しました。釣り用にサビに強いモデルも必要と考えたため。本格的なハンターナイフはコンベックスグラインドの物が多いと思います。コンベックスグラインドのナイフは魅力的でとてもかっこいいと思います、一本ぐらい所有したい物です。しかし、コンベックスグラインドのナイフは高価な物が多く、どちらかというと動物の解体が目的。木の切削などはスカンジグラインドのナイフの方が向いていると思います、木を薄く削る場合ストレート面をぴったり当てて案内にできます。しかも、モーラナイフは安価。フルタング構造ではありませんが丈夫、これは寒冷地でくっつかないためだそうですが。シースは革シースではあありませんが、かえってプラスティックシースの方が水に濡れても平気なので私はこの方が歓迎。着荷時の状態でもよく切れましたが、ストラッピングすればベベル先端部分が目視では分からない程度わずかにコンベックスになり切れ味も刃持ちも良くなると思います。

つくりがオモチャっぽいという見方もできてしまうと思いますが、アウトドア作業の実用品として使い倒す前提であれば、よくできたナイフだと思います。
柄は着色部がナイロンのようなプラスチックで、黒いゴム質のグリップ、ステンレスの刃で、ものすごく軽いです。一日腰に吊っていても、まったく苦にならないでしょう。
鞘は一体整形の硬質プラスチックで、鞘と一体のクリップ式のベルトループと、先端には水抜き穴がついています。水場での使用もよく考えられています。
鞘への収納は、かなり強めのフリクションと、弱いデテントで固定されるようになっていて、逆さに振った程度では抜け落ちませんでした。
それだけに、鞘から抜くのはかなり固めの手応えでしたが、鞘の鯉口の峰側には、抜くときに親指で支えるための突起があるので、うまくそれを生かせば、力任せに抜いて勢い余るようなことはありません。
刃はアメリカ系のナイフと異なり、細い小刃ではなく、和式刃物のような鎬からのベタ研ぎになっていて、不慣れな人でも研ぎやすいでしょう。漁師マキリのような片刃ではなく、両刃になっています。
逆に言えば刃先がかなり鋭いため、叩き切るとか骨を切るようなハードな用途には、注意が必要だと思います。
山仕事では、ナイフなんかをブッシュで落としたら、探すのが大変ですが、この鮮やかな色なら助かります。
年に何回か程度のキャンプで使うなら、もっとカッコイイナイフを吊るのもいいでしょうが、日常的にナイフを持ち歩かなければならないような、海、山、川などの仕事に実用するには、価格的にもまさにうってつけだと思いました。

金曜日の昼過ぎに注文して、
翌日土曜日の昼に届きました。むちゃくちゃはやくてびっくりです。
このコンパニオンはAmazon.comでレビユーみると女性でも握りやすいとか初心者にもってこいだとか書かれてたの。でも実際に手に取ると厚み2.5mmはむちゃくちゃしっかりしてるね。百円ショップのペティナイフなんかとは比べものにならない厚み。これならYouTubeで木に打ち込んで断ち切ったりしてるのも納得です。この厚みなら多少叩きつけても折れたりしないと思いました。
またグリップは写真で見ると小さく感じていましたが実際に握るとちょうどいい大きさでした。自分はちょっと手が大きいほうなので小指とかグリップから外にはみ出るかな？と思ったりしたのですがちょうどいい大きさです。
刃の切れ味ですがそうとうするどくて、このまま料理でも十分つかえる実用的な切れ味はあります。刃先まで鋭く研がれており普通にキャンプなどで使うのに不足はないと思われます。この切れ味はプロの方とか用途によっていろいろな意見があるとは思います。
シースはオレンジでとても発色がよく、下の部分には水切りの小さな穴もありきれいな仕上がりです。ナイフを入れるとホールドされて逆さまにしても落ちたりはしません。自分はファイヤースターター買ったのでシースに工夫してつけるつもりです。

コンパニオンheavy dutyのカーボン、厚み3.2mmとどちらにしようか迷ったのですがこちらにしてよかったです。やはり錆びにくいステンレスのほうがメンテナンスが楽だからです。たしかに手でさわるまでは厚み3.3mmのカーボンの方が重量感がありしっかりしてるみたいなイメージでしたが、実際のところ厚み2.5mmを間近で見ると非常に頑丈でしっかりしてます。普通のキャンプだとこれで十分だとおもいました。
Amazon.com の値段と比べると割高ですが日本でこの品質できれいなシースまでついてるのだから高くはないです。むしろ安く感じます。