ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28) の感想

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参照データ

タイトルほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)
発売日販売日未定
製作者畝山 智香子
販売元化学同人
JANコード9784759813289
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 美容・ダイエット » ダイエット » 食事療法

購入者の感想

食品添加物や農薬は「危険」で、天然自然やオーガニックは「安全」。
程度の差はあっても、「なんとなく」そう思ってる人って多いのではないでしょうか。
そういう私も以前は、できるだけ添加物の少ない食べものや、無農薬野菜を選ぶことが「なんとなく」正しいと思ってました。

これは、そういう人にこそ読まれてほしい本です。

あれは危険、これなら安全、というような、
安全危険の二元論ではなく、どう考えればいいのかということが、
具体的に詳しく解説されているので、「食」についての新しい知識がたくさん得られます。
そして、私のように「添加物は少ない方が良い」などと思っていた人にとっては、
目からウロコが何枚も落ちること請け合いです。

こういう良書があるのに、読まないで「なんとなく」誤解したまま行くのはもったいない。

 食品安全に関心のある方に、ぜひお読みいただきたい本である。

 著者の畝山氏は、「食品安全情報blog」や日経BP社「FoodScience」の連載で食品安全の考え方を説いているが、それが1冊にまとまった。

 ほんとうの「食の安全」のためにできることは、「多様な食品を食べること」だという。食品は「未知の化学物質のかたまり」であれば、特定の食品に片寄った食べ方はリスクを高めるのだ。トクホであっても例外ではない。特に特定成分を濃縮したタイプは、医薬品並みの試験が求められる道理になる。

 背景となる基準値の決め方や意味、リスク分析の考え方は、一般の社会人にとって少々難しいかもしれない。それでも、基本的にゼロリスクで管理できている食品添加物や農薬を問題視する専門家やオピニオン・リーダーは無視してよい存在であることがわかるだろう。メディアも同様で、不安をあおる伝え方を改め「基準値超だが、ARfD(急性参照用量)に比べはるかに低く安全」といった報道が増えてほしいものである。

 挿入されているイラストは、著者自身によるもの。器用な人なのである。

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