ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書) の感想

基本的には、簿記3級のレベルのスキルを持った人でないとわからないと思いました。
第1章なんて手抜きも手抜きです。例えば、有利子負債がわからないとか どいいうこととか が理解していない人には難しく書いてあると思いました。著者だけの一方通行のような本かなと。

経営センス云々ではなく、多少イメージがつかめるかもしれない本かな？！そうかもね、そうかもねの内容かな？ちょっと厳しいけどそう思いました。

初心者にはお勧めできません。最近経営分析の本を読んだ中では最悪な内容でした。あまり使えない本かなと。
新入社員に読ませている企業のレビュー見てビックリしました。これじゃー、他の本の方がマシだと思った。

これまでいくつか「ファイナンス入門書」を手にしたが、本書の分かりやすさは群を抜いている。
難しいと感じた箇所がなかったファイナンス入門書はこれが初めてだ。

私自身もMBAを取得しているのだが（ファイナンスではとても苦労したのだが）、学校でファイナンスを学ぶ前にこの本に出会っていれば授業の理解力が相当高まったと思われる。

本書はまず会計とファイナンスの違いから始まる。
ただ単に概念的な違いを解説するだけではなく、実務上それぞれがどのような役割を果たしているかについても平易に書かれている。

さらに「NPV」「IRR」「WACC」など基本的な概念を簡単な例を取り上げながら分かりやすく解説している。
そしてそれぞれが実務上どのような場面でどのように利用されているかについても述べられている。

また私のような「ド文系人間」でも理解できるレベルで各概念がどのように関連しあってるかについても説明されている。

これまで「ファイナンス入門書が難しい」と感じられたことがある方にはとてもお勧めの一冊。0