眠れないほどおもしろい百人一首: あの歌に“驚きのドラマ”あり! (王様文庫) の感想

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参照データ

タイトル眠れないほどおもしろい百人一首: あの歌に“驚きのドラマ”あり! (王様文庫)
発売日販売日未定
製作者板野 博行
販売元三笠書房
JANコード9784837966975
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 百人一首

購入者の感想

著者は予備校の先生である。読んでいると予備校で授業を受けている感覚になる。とにかく、説明が分かりやすく説得力がある。著者は色々なことを知っている方だと感心してしまう。人物(詠み手)の背景から入って、歌の解釈となり、そこに文法の説明が織り込まれる。解説の順番は番号順ではなく、有名歌人、恋の歌、等ジャンル毎にまとめられているのもユニークである。著者が藤原定家になり代わり、コメントする形も面白い。この本を読んでいると平安時代の有力人物が頻繁に出てきて、歴史の勉強にもなる。
著者は「源氏物語」の解説本の著者でもあり、紫式部には造詣が深い。57番「めぐり逢ひて・・・」(紫式部)は、幼友達に詠んだ歌と解説されて、そうだったのかと初めて気が付いた。そこには紫式部の孤独感がにじんでいるとある。どんな心の闇を紫式部はこの一首に託したのだろう。もっと詳しく教えてと引き込まれる解説である。
ただ、これだけ整った解説本なのに、織田正吉氏が唱えた「後鳥羽上皇鎮魂歌説」などへは触れておられないのはどうしてだろうか。百人一首に含まれる誰もが指摘する駄作は駄作ではないのだろうか。そういう説もあるよと紹介して欲しかった。しかし、総じて言えば、次々とページをめくりたくなる筆力は、さすが人気講師だけのことはあると思った。一読を勧めたくなる本である。

百人一首デビューしたばかりです。
いろいろな解説を見ていますが、この本はすぐに、すっとはいりこむことができました。
解説が現代に生きる人間にわかりやすい言葉でかかれています。
著者が解釈した人物像に親しみがわきます。
他の解説本も何冊か読みましたが、どれもかたい感じだったので、まあ、百人一首の解説だから仕方ないかなと
あきらめかけていました。
だから、この本をふと手に取ってよかったです。

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