橋元の物理をはじめからていねいに―大学受験物理 (力学編) (東進ブックス―名人の授業) の感想

高校時代、物理が全くわからなくて、浪人してから生物に変えて受験を終えたため、物理に対する苦手意識がすごくあったが、仕事で必要になってしまったため、本書を購入し勉強した。

本書はとにかくわかりやすく、本質的なところ（どのように立式すればよいか）が理解できるので入門に最適である。

高校の物理はおそらく教えるのが難しい教科で、高校時代に物理ができなかったのは授業がよくわからなかったからだろう。
先生自体が「設問の最後は俺でも解けん。部分点を狙え」とセンターレベルの問題で言っていたので、残念なことに先生自体が物理を理解できておらず、教科書ガイド頼りだった可能性もある。
（上位校でない場合、自身の担当する教科の理解が今一つな先生は結構いる。）

公式を丸暗記して、あてはめて解くということは中学校ではできたかもしれないが、高校物理では不可能なことである。
１から学ぶ方は本書で物理を理解し、基礎的な問題集→標準的な問題集へ進むと、無駄な時間を過ごすことなく優位な状況で受験を迎えることができるだろう。

私も高校時代に本書にであっていれば、違った人生になっていたかもしれない。
過ぎた時間は取り戻すことはできないが、物理という絶対的に苦手なものがわかるようになったという気持ちを原動力に変えてがんばっていきたい。