アラスカ物語 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルアラスカ物語 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者新田 次郎
販売元新潮社
JANコード9784101122212
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

昨日あたりから・・めっきり冷えてきたが・・

この小説の舞台となっている「アラスカ」は私たちの想像を絶する寒さなのだろう。

今月(2010年12月)「坂の上の雲」をNHKで放送しているが、同じ時代に生きた一人の日本人の物語である。

エスキモーのリーダーとなりアラスカを開拓したフランク安田と、”坂の上”の秋山兄弟とでは、立場は全く違うが
明治時代に生きた日本人の精神としては、共通のものを感じた。

あとがきを読んで”なるほど”と思ったが、彼も司馬遼太郎と同じように”現場”にこだわる作家のようだ。

実際に明治時代フランク安田がたどった道を自分の足で”検証”している。
事実に可能な限り忠実でありたいという作者の情熱を感じる。

電気も水道もない・・もちろんエアコンもTVもない20世紀初頭のアラスカで力強く生きる様は

明らかにいまの時代が失いつつある・・人間が本来もっている”何か”を私たちに思い起こさせてくれる。

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