ソシュールと言語学 (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | ソシュールと言語学 (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 町田 健 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061497634 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 言語学 » 言語学 |
購入者の感想
著者の町田氏は現代におけるソシュール言語学の伝道師の位置を占めようとしているのでしょうか。これまでもこのテーマで幾冊かの著作を物しています。
私は新書の中でも講談社現代新書が重要なテーマを最も平易な形で読者に提示することができるシリーズであると考えてきました。ですから、これまでも同テーマを様々な出版社から出している町田氏ですが、あえて本書を手にしてみたのです。
ソシュールの言語学がそれ以前の言語学と比較してどういう点が画期的であったのかから説き起こし、ソシュール言語学の後継者としてプラハ学派やコペンハーゲン学派、バンベニスト、マルチネ、イェルムスレウといった言語学者の業績が紹介されています。
ソシュールが提唱した記号学に触れた箇所は大変分かりやすく感じます。20年以上前に私が言語学という学問に出会った当時は、ソシュールを平易に解説した書物はありませんでした。ですから今こうして本書を介して近代言語学の祖といえる人物の所業について知ることができる若い読者をうらやましく思うのです。
後半、ソシュールの後継者的存在といえる言語学者たちの活躍にお話が移るあたりから、少々お話が難しくなる印象を持ちました。このあたりはもう少し目線を下げてもよかったのではないでしょうか。
私は新書の中でも講談社現代新書が重要なテーマを最も平易な形で読者に提示することができるシリーズであると考えてきました。ですから、これまでも同テーマを様々な出版社から出している町田氏ですが、あえて本書を手にしてみたのです。
ソシュールの言語学がそれ以前の言語学と比較してどういう点が画期的であったのかから説き起こし、ソシュール言語学の後継者としてプラハ学派やコペンハーゲン学派、バンベニスト、マルチネ、イェルムスレウといった言語学者の業績が紹介されています。
ソシュールが提唱した記号学に触れた箇所は大変分かりやすく感じます。20年以上前に私が言語学という学問に出会った当時は、ソシュールを平易に解説した書物はありませんでした。ですから今こうして本書を介して近代言語学の祖といえる人物の所業について知ることができる若い読者をうらやましく思うのです。
後半、ソシュールの後継者的存在といえる言語学者たちの活躍にお話が移るあたりから、少々お話が難しくなる印象を持ちました。このあたりはもう少し目線を下げてもよかったのではないでしょうか。