音声ダウンロード付 カラー改訂版 まるおぼえ英単語2600 の感想

こちらは英単語を覚えるための本です。
しかし単に英単語と使用例を少し載せて紹介する本とは違い、
順序立てて関連性を理解しながら単語の持つ意味を復習する感覚で覚えられます。
これさえあれば2600もの英単語を覚えられますので外国に行ってもコミュニケーションが取れそうです。
問題は私自身にコミュニケーションを取る気があまりないことですが、多分役立ちます。

ちゃんと使える英単語の本というだけでも非常に嬉しく思わずエクセレントと言いたくなりますが、
この本には更に人気声優がナレーションをしてくれるというとてもマーベラスでファンタスティックなスペシャルファクターがあります。
ここまで至れり尽くせりだと何が何でもイングリッシュでトーキングしてハイキングでヤッホーと叫びたくもなります。
しかし残念ながらこちらはあくまで英単語を覚えるための本。英文法は身に付きません。

この本は、2600の英単語を20のテーマに分類しさらに440チャプターに分けて似た単語をまとめてあるうえ全てコロケーションも確認できるよう工夫されている類書が見当たらない稀有な単語集だ。さらにコラムに語源の解説(語根中心に全部で40項目)があったり超基本動詞を使った熟語を載せてくれたりしてくれ(列挙してあるだけで暗記しずらいのでチェック用にして熟語そのものはネクステや熟語集で覚えたほうがいいです)とにかく便利だ。レイアウトも1ページ完結で見やすくてよい。鉄壁や大矢先生の単語集もカテゴリー別なのだがレイアウトは本書がいちばん見やすいと思う。同義語を覚えておくと同型反復を捉えやすくなるし、反意語もだいたいセットで書かれている(無くても近くのチャプターにだいたい載っています)のでそれも覚えれば2項対立が捉えやすくなる。なにより英作文や会話で語句を選択する際に単語に対する解像度があがることが大きい。具体的には、価値判断を表す形容詞のニュアンスの使い分けを抑えておけば英語を発信するときに誤解を招くリスクが減るし、動作動詞や思考・発言動詞をある程度使い分けられると表現の幅が大きく広がるし、ジャンル毎にキーワードになる名詞はやはりテーマ別でまとめて抑えておいたほうが効率が良い。但し、レイアウトが見やすさを優先したせいか暗記に使用するには少々使いづらいので、暗記作業そのものは機械的に暗記できる単語集(英単語ピーナツや単語レモンみたいなページを捲ると答えがわかるタイプ、もしくはひたすら聴いて覚える派ならばキクタン)を使用したほうがやりやすいかもしれない。