手抜き力 の感想

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参照データ

タイトル手抜き力
発売日販売日未定
製作者齋藤 孝
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584135792
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » 仕事術・整理法

購入者の感想

 「三色ボールペン」の頃から齋藤孝のファンで、かなりの著書を買った。ある時期までは、「更新」されていて感心した。だが、氏の世間的な成功と反比例するかのように、同内容のくり返しの本が多く出版されるようになった。題名が似ているのもあったが、それでもなにか新奇なものを期待して買い続けたものだ。そうしているうち、時代は、もう「ビジネス書」がもてはやされる時代ではなくなった。私もそういうものから遠ざかっていたが、ひさびさ面白そうなタイトルだったので、すぐに飛びついて買ってしまった。読み始めてすぐに失望した。本書のタイトルとは裏腹に、「手抜き力」がどこにも感じられない。だいたい、長々と、「手抜き力とは何か」を説明すること自体が、時間の無駄である。氏はこうやって、水増しして、近年は多くの本を出してきたのだ。もちろん、オファーは断れないからだろう。『嫌われる勇気』という本でも読んだらどうだろう(笑)?

 本書に出てくる「お手本の人物」の例も、ユニクロのだれそれ、稲盛だれそれ、と、もうイヤというほど引用された、かつての成功者(いまも稼ぎ続けているにしても)の新鮮味のない名前ばかり。

 引用される古典も結構だが、「たったそれだけを言うために」孫子だの老子だのを出す必要があるのか? そして、大学教授で執筆もしていて、テレビのレギュラー番組も持って、インタビューされることも多い自身の場合の時間の使い方。一般の、頭を使って生きようとする人にはなんの参考にもならない。

 今は、やはり、林修氏のような、テレビに出ていても、それは「時分の花」と割り切り、予備校教師であることをさらに深めようとする人物の方から学べるものの方が多い。

 残念ですけど、齋藤さん、あなたの時代は、完全に終わりました。そのことについて、じっくりと、お考えになった方がよろしいかと……。

時間を創り出し、更なる成果をあげるため購入。
「求められている本質にこだわり、他の『ムダ』な
部分には手を抜く」という本。

「優先順位を決めることを最優先事項にする」
「制限から完成形の枠をまず作り、その中枠内で作る」
「インプットは教えることで定着し、再インプットを
省略できるので時間短縮になる」
「手の抜き方は相手に合わせる。形式主義にあえて
合わせるのが一番時間がかからないこともある」

など、仕事全体の設計からコミュニケーションまで
経験に裏打ちされた手法が紹介されている。

個人的には、伝える力を鍛える「15秒トレーニング」と
「ざっと見の練習」(いずれも齊藤孝氏が実際に
大学の授業の中で学生に教えている)が非常に興味深く、
実践してみようと思った。

ただ、少し散文的というか、例の紹介がやや長く
全体としての内容が少し薄まっている感があるのが残念
(読みやすいと言えば読みやすいのだが……これも氏の
スタイルなのかも知れない)。

また、非常に多忙な氏の仕事を支える時間術を紹介する
なら、時間術をただの「時間を作る・ストレスを軽減する
ための方法」ではなく「限られた時間の中で最大の成果を
あげるための方法」と定義しその切り口で全体を構成すれば
更によい本になったと思う。

とはいえ、類書にありがちな手法の列挙(この手の本は
手法が多すぎて圧倒されて実践に至らないこともしばしば)に
とどまらず、著者自身の経験から裏打ち(実証)され厳選
された手法が散りばめられている良書であることは間違いない。

時間管理に興味のある初心者から中級者まで広くおすすめ。

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