安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中谷内 一也 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480064493 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門 |
購入者の感想
リスコミ(リスクコミュニケーション)担当者や関心のある方に必読の書である。
昨今、あっちでもこっちでも「安全・安心」と対にして使われることが多い。しかし、本書のタイトルのように、テーマによっては「安全でも、安心できない」市民が多いのである。安全は安心のために必須だが、それだけでは不十分。足りない要素が「信頼」である。
信頼の第一歩を外部依存から説く。いわれて見て再認識したが、交通機関など多くの外部に依存して・信頼して私たちは毎日を生きている。その信頼の心理を、具体例を挙げて考察する。その中から、信頼を築く要因を分析して解説している。感情というシステムの重要性についても触れている。
著者のご専門は、社会心理学。良著「リスクのモノサシ」でも感じたが、普通のリスコミ本と切り口が違うのである。考え方を論理的にわかりやすく提示いただいている。私も食に関するリスコミを少しだけ実践しているが、随所で「その通り!」と膝を打ったものだ。書名は懲りすぎでイマイチしっくりしないが、内容は間違いない本である。
昨今、あっちでもこっちでも「安全・安心」と対にして使われることが多い。しかし、本書のタイトルのように、テーマによっては「安全でも、安心できない」市民が多いのである。安全は安心のために必須だが、それだけでは不十分。足りない要素が「信頼」である。
信頼の第一歩を外部依存から説く。いわれて見て再認識したが、交通機関など多くの外部に依存して・信頼して私たちは毎日を生きている。その信頼の心理を、具体例を挙げて考察する。その中から、信頼を築く要因を分析して解説している。感情というシステムの重要性についても触れている。
著者のご専門は、社会心理学。良著「リスクのモノサシ」でも感じたが、普通のリスコミ本と切り口が違うのである。考え方を論理的にわかりやすく提示いただいている。私も食に関するリスコミを少しだけ実践しているが、随所で「その通り!」と膝を打ったものだ。書名は懲りすぎでイマイチしっくりしないが、内容は間違いない本である。