日本企業のグローバル人事戦略 の感想
参照データ
タイトル | 日本企業のグローバル人事戦略 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山西 均 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532317713 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理 |
購入者の感想
日系某証券会社の人事責任者が、自らの海外赴任経験と
その後の国内での人事経験を元に、グローバル人事戦略を述べた本。
コンサルなどが出している本に比べると体系的とは言い難い点は
ありますが、ビジネスの現場で日系企業の抱える矛盾点を体験してきた
著者だからこそ「日本の特殊性」を痛感しており、
「社内事情より、グローバル化する顧客サービス向上優先」
そのための日本人にとらわれない「適材適所」の必要性を訴えています。
また、金融業界ならではの視点として面白い点が3点
(1)日本企業の定義は曖昧では?
日本企業と言われる著名な会社でも外国人持ち株比率の高い会社は
たくさんある。
(2)対局の存在として外資系の投資銀行の人事モデル
その問題点にも触れた上で、優れた点を取り入れるべきと主張
(3)解雇規制の厳しい日本や欧州では人件費は費用ではなく長期負債
従業員数と平均年齢、総額人件費、退職率から負債額を財務諸表
に算出すると、某優良企業も自己資本率がものすごく低下。
著者はこれを隠されたリスクとして指摘。
要するに、グローバルな適材適所や報酬制度の統一化をすすめる上で
国ごとの解雇規制や労働市場の流動性とリスク・リターンの関係を
考慮すると必要があり、更には日本の解雇規制のあり方自体も
見直すべきだという著者の意見かと思います。
その後の国内での人事経験を元に、グローバル人事戦略を述べた本。
コンサルなどが出している本に比べると体系的とは言い難い点は
ありますが、ビジネスの現場で日系企業の抱える矛盾点を体験してきた
著者だからこそ「日本の特殊性」を痛感しており、
「社内事情より、グローバル化する顧客サービス向上優先」
そのための日本人にとらわれない「適材適所」の必要性を訴えています。
また、金融業界ならではの視点として面白い点が3点
(1)日本企業の定義は曖昧では?
日本企業と言われる著名な会社でも外国人持ち株比率の高い会社は
たくさんある。
(2)対局の存在として外資系の投資銀行の人事モデル
その問題点にも触れた上で、優れた点を取り入れるべきと主張
(3)解雇規制の厳しい日本や欧州では人件費は費用ではなく長期負債
従業員数と平均年齢、総額人件費、退職率から負債額を財務諸表
に算出すると、某優良企業も自己資本率がものすごく低下。
著者はこれを隠されたリスクとして指摘。
要するに、グローバルな適材適所や報酬制度の統一化をすすめる上で
国ごとの解雇規制や労働市場の流動性とリスク・リターンの関係を
考慮すると必要があり、更には日本の解雇規制のあり方自体も
見直すべきだという著者の意見かと思います。