麻布アメフト部員が育つまで ~と、母が見た麻布~ (YELL books) の感想

少しでも偏差値が高い中学、少しでも進学実績が良い学校、…　入学を決めるときの切り札になりがちな要素です。でもこの本を読んで、学校の価値は入学後のわが子が変化していく姿で決まるものだと理解できました。わが子が何者として育っていくのか、そのためにどのような出会いを用意してくれるのか、かけがえのない思春期を生き抜いていくための環境としてふさわしいのか。麻布という環境に価値を見出すことができた親たちは、手塩にかけた息子たちに、それぞれの家庭環境に応じて実に賢い子育てをしていることがわかりました。子育てや学校選びが難しいと思われがちな昨今ですが、たくさんのわかりやすい事例と母親の愛情満載の本だったので心が和みました。