築土構木の思想──土木で日本を建てなおす (犀の教室) の感想

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参照データ

タイトル築土構木の思想──土木で日本を建てなおす (犀の教室)
発売日販売日未定
製作者藤井聡
販売元晶文社
JANコード9784794968166
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 政治

購入者の感想

 本書は藤井聡さんが、気鋭の論客たちと築土構木について対談したものをまとめたものになります。
 公共投資などの重要性を認識している人には、その論理を強化・補完してくれるでしょう。公共投資など無駄と思っているけど、異なる意見も見てみようとしている人にも参考になるでしょう。公共投資が無駄なことは普遍的な真理だと信じ込んでいる人には、本書を読む意味はないでしょう。
 対談者の発言で気になったところにコメントしてみます。

<中野剛志さん>
 だけれども、1週間たっても食べ物が来ないとか、事態が好転しない可能性が高いとわかっていれば、それは私だって、お父さんとして家族を守るためには略奪くらいしないといけない(笑)。

→ きわめて重要な視点です。ここの判断を理解できるかどうかは、思想をする上で決定的に重要です。

<柴山桂太さん>
 実体経済が主役で金融経済がそれを支えるというのが本来あるべき姿ですが、今は金融経済の方が実体経済を振り回している。この構図を、国レベルでも世界レベルでも元に戻さないといけない。このとき政府の公共投資は、うまくやれば大きな力になり得ると思いますね。

→ まったく同感です。

 低成長が続いていることで、よく成長戦略が必要だと言われます。もちろん成長も大事なんですが、それよりも今後、発生がみこまれる経済ショックに対して強靭な経済社会を構想するのが、いまの日本だけでなく、世界全体の課題だと思います。

→ まったく同感です。

<三橋貴明さん>
 特定の仮定に基づくモデルや数式をつくって称賛されるって、めちゃめちゃ虚業ですよ。特定環境でしか成立しないモデルを作ってノーベル経済学賞とか言っているわけですから、バカバカしい限りです。そんなものに影響されて、世界中が大混乱というのが、現実の世界です。

→ その通りだと思います。

 とりあえず、カタカナ用語を使う人は信じない。これ、重要です。例えば、コンセッション方式とか。グローバリゼーションとか、イノベーションとか。


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