小山登美夫の何もしないプロデュース術 の感想

小山登美夫ギャラリーの考えや、戦略、方針などが書かれており、ギャラリストとは？作品が見えるまでの裏方の仕事とは？などの疑問がこの本の中で知ることが出来ると思います。

ギャラリストとしての仕事、また小山さんの軌跡を知ることができる本。
ギャラリストやアート関係の仕事に就きたい人にはおすすめはするが、
他のギャラリストの本も、ぜひ読んでほしい。

「何もしない」ということばを鵜呑みにする人はいないと思うが、
ギャラリストとしての最低限のやるべきことをした上での話。
プラスαで何かしようとするときに小山さん流のやり方があるが、
彼からすれば「何もしない」とも言える、ということらしい。

それはつまり、小山さんのやり方が独自の経験や勘、
タイミングというものによっているからであり、
この本を読んだところで、小山さんのようになれるはずがない。

本書は小山さんのやり方を語っているが、
読了後に個人が実践できるようなことは書いていない。