スケッチ・ブック(上) (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | スケッチ・ブック(上) (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アーヴィング |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003730010 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 外国のエッセー・随筆 » イギリス・アメリカ |
購入者の感想
本書所収の「リップ・ヴァン・ウィンクル」は、中学の英語の授業で教わりま
した。浦島太郎の伝説に通じるところがあったせいか、この物語だけは長く記
憶に残りました。このたび、岩波文庫から『スケッチ・ブック』の完訳版が出
版されたのを機に、改めて読んでみました。懐かしかった。物語は、アメリカ
独立戦争のころのニューイングランドを舞台にした怪奇譚です。キャッツキル
の山中深く分け入ったリップが物言わぬ男たちと飲み明かし、翌朝家に帰ると、
何もかも様子が変わっていた。村は大英帝国領の領土ではなくアメリカ合衆国
になっていたというお話ですが、村に帰った怠け者リップが口やかましかった
女房の死を知って安堵したというくだりが、何ともおかしかった。
アーヴィングの『スケッチ・ブック』は明治の初めから部分的に翻訳紹介され
てきましたが、完訳版はなかった。アーヴィングの佳作が全部読めるのはうれ
しいかぎりです。本巻には「リップ・ヴァン・ウィンクル」のほか「妻」「ブ
ロークン・ハート」「幽霊花婿」など19篇が収められています。
した。浦島太郎の伝説に通じるところがあったせいか、この物語だけは長く記
憶に残りました。このたび、岩波文庫から『スケッチ・ブック』の完訳版が出
版されたのを機に、改めて読んでみました。懐かしかった。物語は、アメリカ
独立戦争のころのニューイングランドを舞台にした怪奇譚です。キャッツキル
の山中深く分け入ったリップが物言わぬ男たちと飲み明かし、翌朝家に帰ると、
何もかも様子が変わっていた。村は大英帝国領の領土ではなくアメリカ合衆国
になっていたというお話ですが、村に帰った怠け者リップが口やかましかった
女房の死を知って安堵したというくだりが、何ともおかしかった。
アーヴィングの『スケッチ・ブック』は明治の初めから部分的に翻訳紹介され
てきましたが、完訳版はなかった。アーヴィングの佳作が全部読めるのはうれ
しいかぎりです。本巻には「リップ・ヴァン・ウィンクル」のほか「妻」「ブ
ロークン・ハート」「幽霊花婿」など19篇が収められています。