物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術) の感想

数式はスルーして読みました。ファインマンさんは、量子力学を引っ張ってきた人だと思っていたので、ノーベル賞の受賞公演で、今まであったものを分かりやすくしただけみたいなことを言っていたのは驚いた。他の人と違う視点でものを見、行き詰まりを打破することができた人だと思います。計算能力は早いし、天才なのでしょうが、性格がいい感じがします。

ファインマン教授のコーネル大学における講演の内容が収録されている。語りの名手として知られるファインマン教授が重力法則、量子論の波の考え方、物理法則の対称性など幅広く物理を語る印象深い本。その軽快な語り調ゆえ、物理が初めてという方でも十分楽しめる内容になっている。
さらに後半の一部には、ノーベル賞受賞に至った自身の量子電磁力学に関する記念講演も収められている。やや専門的で一般の方には不向きだが、新理論完成に至る紆余曲折はユーモアに溢れていて楽しい。
みんな楽しくなれる本。