マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく (朝日新書) の感想

住み替えによる差益でいかに儲けるか書かれた本
地方住みで住むための買い換えを考えてる人にはあまり参考にならない。
親の援助、最終的には親の家に住んでも良い、など現実的ではない。
マンション価格的なことばかりでマンションそのもの形状にはほとんど触れてない。
そして中盤以降は自身のホームページの自画自賛が続き流し読みになった。
あまりおすすめはしない

皆さんが書いていらっしゃるとおり、首都圏のマンション一次取得される方には
物件選びの前に「ババをひかない」ために読まれることをオススメします。

ただし、めでたく選んだマンションで含み益が出たとしても、
ご自身の居住住居で買い替えをされる場合には、
買い替えの前後で、仮住まい期間が発生したり、その間の賃貸料や
2度の引越し費用、販売手数料、諸費用等で、数百万単位の支出がありますので、
そういったコストもトータルで試算が必要です。
購入者側の立場からのメリットを説くのであれば、
この辺りの説明をもう少し本書でも丁寧に触れて頂きたかったので
星3つにしました。

結局、住み替える人が増えて潤うのは、
売買の取り扱い量に応じた手数料を手にする不動産流通業ですから、
個人が儲かるか儲からないかの利害とは一致しないので、
金融商品と同様だと思います。
「買い替えなさい」といった推奨フレーズは、話7割くらいで捉えて、
とくに、自己居住住戸の住み替えでは
最終的には自分でしっかり計算して判断される必要がありますね。