ザ・フェミニズム (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | ザ・フェミニズム (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 上野 千鶴子 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480421494 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
最近になって読んだのですが、この本が出版当時(2002年)に、なんでもっと話題にならなかったのかな、と疑問。お二人は非常にラディカルな思想を刺激的に語っていて、官主導のフェミニズムや教条主義的フェミニストにはショックな本だと思うから(私が知っている中では、この本に触れた言説は否定的ではあるが小谷野「もてない男」敦氏のみである)。
「男女雇用機会均等法はマイナスの効果をもたらした」「晩婚化は階級という変数を入れないと解けない」「夫婦別姓運動はあほくさい」など一般に信じられているフェミニズムの教説を反転するような意見がたくさん、しかも、こんなことゆうていいんかいな、というようなことまで語られます(二人だから歯止めが効かないという感じあり)。そうしてクールな上野氏と理想に挫折して社会的引きこもりになった小倉氏のカラーの違いも楽しいです。
対幻想(結婚制度)は否定するけれど、最後は「愛」と「生を肯定する力」で締めくくり、力を与えてくれる対談集です。
「男女雇用機会均等法はマイナスの効果をもたらした」「晩婚化は階級という変数を入れないと解けない」「夫婦別姓運動はあほくさい」など一般に信じられているフェミニズムの教説を反転するような意見がたくさん、しかも、こんなことゆうていいんかいな、というようなことまで語られます(二人だから歯止めが効かないという感じあり)。そうしてクールな上野氏と理想に挫折して社会的引きこもりになった小倉氏のカラーの違いも楽しいです。
対幻想(結婚制度)は否定するけれど、最後は「愛」と「生を肯定する力」で締めくくり、力を与えてくれる対談集です。