町の忘れもの (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル町の忘れもの (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者なぎら 健壱
販売元筑摩書房
JANコード9784480066770
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » な行の著者

購入者の感想

私は東京生まれであるが、下町の風情を知るようになったのは大学生になってからで、友人に下町生まれが数人いたからである。その時でさえ既に約45年前である。このページの内容説明と目次・・・に描かれている風情は現在でも風化の一途を辿っている。45年前と現在を比較すれば、その変化の急速さには驚く。東京人にとっての下町の存在は消えてゆくのであろうか?なんとなくノンビリできた空間で時間を過ごす楽しみは何処へ・・・。
なぎら健壱の下町についての記述は本当に上手く、知っている場所の風景が浮かんでくる。本書では、多くの小さなモノクロ写真の存在が大きい・・・文章と写真が相まって、なぎら健壱の筆致が超絶に感じる。
本書で感じた、時代の香りも、思い出も忘れてゆくのだろう〜As Time Goes By.

東京新聞に連載していた時にも読んでいたのですが、下町の風景がとても懐かしく、とても楽しい作品でした。

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