処女執事〜The virgin-butler〜 (花丸文庫BLACK サ 1-4) の感想

非常に面白かったです。
笠井先生のイラストも相変わらずのエロ綺麗さで、とても眼福でしたね。

サイの巳裕に対する非情な言動には、思わず顔を顰めつつも「さすが花丸ＢＬＡＣＫ！」と、感心してしまいました。
が・・・なんの、なんの。
実は、２人の純愛物語だったのですね。
特に後半からの巳裕のせつなさや、サイの激情には思いきり自分の気持ちも引き摺られていきました。
サイの執着度の深さは、結構好きかもしれない。。。

そのギャップというか予想外な展開には、思わず「う〜ん。さすが」と沙野先生の腕前に納得しきり。

また、途中の精神的ホラー＆スリル＆サスペンスには、結構ドキドキ＆ハラハラさせていただきました。

個人的には、サイのボディガード３人がツボで・・・活躍してる姿に惚れ惚れしてしまいました。

純愛物語、執着もの、主従ものに興味のある方なら、きっと満足していただけると思いますので、レビューを読んで興味が湧きました時には、迷わず読んでみるべし。

好きな作家さんとイラストレーターさんの組み合わせで、予約して楽しみにしていました！！
花丸ブラックだし表紙も凄いので強引系のエロエロかなと思ったら、実は切ない純愛物。

以下少しネタバレです。
若くても有能な執事の己裕は、旧華族のお坊ちゃま則雅に仕えていましたが、学友のサイに紹介されて出会います。
この一枚目の挿絵が実は一番ドキドキしてしまいました。ただの学友とは思えない雰囲気で素敵！！
上品なのに野獣っぽいサイに、己裕は 「処女執事」(Ｖ種型執事)と見抜かれ、則雅から奪われてしまいます。

Ｖ種型執事は、受精卵の段階から遺伝子操作された受注生産の理想の執事人間。
所有できるのは選ばれた特権階級の人だけ。
存在は絶対秘密で、処女執事は記憶まで操作されていて・・・

記憶の謎を蝶や蛹を使って表現している所に、こだわりの耽美さを感じました。
記憶の鍵になっているホクロも色っぽいし、挿絵は上質なエロスの香りがしてどれも最高です！！
後半はＳＦっぽさが強かったですが、ハラハラ読めましたし、ブログで追加エピソードが読めるのも嬉しいです。

まずこの表紙。とんでもなく破廉恥！と楽しみに届くのを待っていました。読んだら最後まで目が離せませんでした。いやあ、素晴らしい。ただの破廉恥な執事もの、と思ってたわたしは馬鹿者です。第一に、切ない。胸がきゅんきゅんしっぱなし。あまりネタバレはしたくありませんが、一部の特別な人々のために造られし至高の執事です。ですから美しく従順。なのにそれを奪う美形の攻めのサイ。強引です。憎まれて喜びます。しかし最後に全ての謎が解けて！えーっ！？て、なりました。
驚き！！そちらは予想がつきませんでした。ハッピーエンドでございます。
極上の受けと攻め。美しい敬語使いの頑固な乱れ受け。乱暴なの？と思いきや実はきゅんきゅんなかっこよくもかわいい攻め。
この価格。無駄じゃない。どっぷり浸かって楽しい執事のラブロマンスを楽しみましょう。
エロは何回もあります。エロさは★4つ。
切なさは★5つ。読んでよかった。
表紙美しい。
思わず仕事してる帯をめくり見てしまったがなんでか直視できない。
ごちそうさまです。