たしなみについて の感想

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参照データ

タイトルたしなみについて
発売日販売日未定
製作者白洲 正子
販売元河出書房新社
JANコード9784309022086
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

母、祖母を立てて、自分にいたるまでの振舞いの基礎を肯定しています。

二種類のアフォリズム集です。

一つは、何を生き方の目的とするか、というルール、規範に関すること。

一つは、好みを形成するセンス、感性の上の基準に関すること。

書く行為は断言と同等であり、すでに判断は下されています。

納得するところまで考え抜くというスタイルはすでに四十歳前までに定まっていたものと見受けられます。

もう一つ、信仰、神様に関する言葉が面白かったです。

以上が概形です。

この作品は1948年出版であるといいます。作中に、小林秀雄氏の「オリムピア」が引用されています。それが祈り、について説く枕となっています。

1980年代前半、小林氏存命中には、小林氏に関する白洲氏の言及が取りざたされることは研究者の間でも少なかったと思います。そもそも両者の間の会話等は懐旧談の中でしか知られることがなく、そんな領域まで気を回すことが読者に可能であるわけはありませんでした。

1990年代にいたって、小林氏晩年の『本居宣長』以降の論説に対して、白洲氏の立場から述べた感想が、特殊な意味を持ってきました。そんなことを思い出しました。

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