いちばん簡単、きれいに作れる がまぐちの本 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

ここ数年にわたりバッグ関係の手芸本を買い漁っていますが、
小物・ポーチのひとつとして扱われる「がまぐち」について掘り下げた書籍は少なく、
せっかく刺繍して袋地を作り上げたのにぴったりの口金を入手することが難しく、
うまく完成できなかった苦い経験もありました。
（幅と高さが記載とほぼ合致していても、メーカーによってうまくハマらない…）

そこへ来て、この本。

『LOVE LIBERTY PRINT』シリーズ（実業之日本社）などでも小物レシピを発表している
越膳夕香（こしぜん・ゆか）さんの最新刊です。
『旅のはじまりはこのバッグで』（主婦と生活社→河出書房新社）以来の待望の著書ですが、
「いかにもな手づくり」とは一線を画する「丈夫で端正な造り」のためのコツは今回も満載。
形状はシンプルで実用的なので、自分好みの布選びでいくらでもアレンジして遊べます。

『おしゃれ時間。10』で発表していた「縫わずにできるがまぐちペンケース」と同様に、
基本の作り方は「まちあり」「まちなし」それぞれの手順を写真つきで紹介。
まちなしフラット／まち付き（つまみ底）／横まち／通しまち／香箱形／ギャザー／ダーツ／ボックス型など、
袋本体の形状も多彩なら、素材もリネン／フィードサック／着物帯地／帆布／ファーなど、これまたバラエティ豊か！
作例は全39点に及びます。
（しかも生地については作り方ページにひとつひとつ「布のはなし」という一口コラムあり。）

そしてそして、
使用している口金のメーカーと型番の記載が明確なことはもちろん、
さらには「メーカー違いでも型紙に合うかどうか確認する方法」が示されているのは画期的！でした。
（刺繍のがまぐちも無事完成しました〜 ^^）

これだけ詰まって1,300円は安いかも。がまぐち作りには必携！！！です。