坂口安吾 [ちくま日本文学009] の感想

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タイトル坂口安吾 [ちくま日本文学009]
発売日販売日未定
製作者坂口 安吾
販売元筑摩書房
JANコード9784480425096
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » 日本文学

購入者の感想

目次
・風博士
・村のひと騒ぎ
・FARCEに就て
・石の思い
・風と光と二十の私と
・勉強記
・日本文化私観
・堕落論
・続堕落論
・白痴
・金銭無情
・湯の町エレジー
・高千穂に冬雨ふれり
・桜の森の満開の下

ラインナップは正直言って微妙だが、
文庫版選集に入ることの稀な『金銭無情』『湯の町エレジー』が収録されているところは素晴らしい。
『金銭無情』は守銭奴に等しい元哲学者のオッサンとその奥さんの話、
『湯の町エレジー』は静岡の温泉地にまつわるドロボウ譚である。

鶴見俊輔氏の解説も興味深い。
鶴見氏曰く、安吾文学の源泉のひとつは交友のあった長島萃の一族にある、と。
特に『不連続殺人事件』の歌川家のモデルは現実の長島家だったらしい。変わった人々だったようだ。

文字サイズも大きめなので読み易いと思う。
それぞれの頁の本文欄外に用語解説欄が付属しているのも嬉しい。

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