いかにして問題をとくか・実践活用編 の感想

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参照データ

タイトルいかにして問題をとくか・実践活用編
発売日販売日未定
製作者芳沢 光雄
販売元丸善出版
JANコード9784621085295
カテゴリ » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学

購入者の感想

本書では数学教育人としての一つの生き方を感じます。

帰納的な発想の章で、衝突振り子やドミノ倒しなどの例を用いて、1,2,3・・・と考えるときに、3で考えることの重要性を述べています。
その観点から、ゆとり教育で犠牲になった3桁同士の掛け算の意義を述べられています。

さらに、著者自らが文科省の委嘱委員として3桁も入る掛け算の復活を提言され、その方向で新学習指導要領が見直されたことも書いてあります。
著者は2000年5月5日の朝日新聞の論壇でも既にこの問題を取り上げていて、圧力に負けない強い信念を感じます。

また条件の使いこなしや特殊化の章では、安易にマークシート試験に流れて論述試験を軽視している風潮を見直させる方向で、マークシート問題に潜む本質的な欠陥を取り上げています。
その考え方が、本年10月21日の日本経済新聞一面の大学改革の大きな記事中に、著書のコメントとして取り上げられていることには驚きました。

その一方で、小学校から高校までの多くの出前授業をこなしている著者らしく、背理法の章では親子のほのぼのした会話を取り入れたり、見直しを勧める章ではAKBじゃんけん大会での確率に関するマスコミの誤報を新聞や週刊誌等で正したことの数学的な解説などもあり、気さくな面が多々あって最後まで楽しく読めました。

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丸善出版から発売された芳沢 光雄のいかにして問題をとくか・実践活用編(JAN:9784621085295)の感想と評価
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