ゼロ戦と日本刀 美しさに潜む「失敗の本質」 の感想

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参照データ

タイトルゼロ戦と日本刀 美しさに潜む「失敗の本質」
発売日販売日未定
製作者百田 尚樹
販売元PHP研究所
JANコード9784569816050
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

タイトルの“セロ戦と日本刀”は象徴的な比喩ではありますが、
PHP研究所の編集担当者の発案なのでしょうか。
通読すれば、サブタイトルである“美しさに潜む「失敗の本質」”にも、
正直なところ、違和感を感じました。
しかし、本書の内容自体は“日本人としての矜持”を問う素晴らしい内容。

読了後、『永遠の0』と『海賊と呼ばれた男』という百田氏の小説を読まねばとの思いと
本書のタイトルも工夫していただければ、もっと広く読んでもらえるのでは?
そんな想いが、私の胸に去来しました。

本書は渡部昇一氏と百田尚樹氏、お二人の「国を思う気持ち」に貫かれています。
戦後、約70年が経過した今、安倍首相が提唱する「戦後レジームからの脱却」なくして、
「今がよければ」「自分さえよければ」という「祖国愛」や「愛国」という気概のない、
根なし草のような「生き方」を見直す“きっかけ”さえ掴むことは出来なかったでしょう。

先般、安倍首相と百田氏の対談本を読ませていただき、大きな勇気をいただいた。
本書では「知の巨人」こと、渡部先生が対談相手だけに、
揺るがない歴史観に下支えされたお二人の論旨は痛快そのもの。

殊にエネルギー問題の歴史的経緯が世界、日本に与えた影響については、
実に興味深く、かなり勉強になりました。
本書は読む世代によって見えてくる風景が異なるはずですが、
『永遠の0』よろしく、世代を超えて話し合うことが大事なのだと痛感。
況や、他国の人達と交流する大前提は「自国」の歴史・文化の理解と愛情がなければなりません。

本書に書かれた内容を手放しで賞讃するつもりはありません。
例えば、お二人の山本五十六元帥への評価はかなり辛口で、
元帥と同じ新潟という気候風土で育った私には、素直に首肯しかねる箇所もありました。
しかし、大局的な史観はお二人がご指摘されるとおり。
人の道に右も左もありませんが、「美しく生きる」ことは容易いことではありません。

 ゼロ戦を通してなぜ戦争に敗れたかを検証していますが、その最大の理由は失敗を認めず次に活かそうとしなかった事にあると思います。ゼロ戦の部品を牛で運んだり、製作に必要な技術者や熟練工を徴兵するなんてカワイイ方で、真珠湾はともかく、ミッドウェイやガダルカナルでの失敗を認めず誰も責任を取らない(次に活かさない)のでは、いかに優れたゼロ戦や連合艦隊を有していてもどうにもなりません。それでも敗戦後には、出光佐三のように敗戦という失敗を活かして「弾に当たって死ぬ事はないのだから」と社員達と共に懸命に働いて経済復興の礎となった人もいたのです。だからこそ、戦後日本最大の失敗とも言える憲法と教育を改める事で次に活かすべきだと思います。

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