嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書) の感想

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参照データ

タイトル嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者倉山 満
販売元扶桑社
JANコード9784594069520
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

「歴史とはそんな単純なものではありません。戦前と戦後で区切って一方的な善悪できめつけられるほど、人間の営みは単純ではないのです」「韓国人の歴史的記述態度は、常に自分の生きている時代に合わせた評価です」。

刺激的な語り口でありながら、核心を突いた解説を試みている本だった。朝鮮半島の歴史を古代からざっと振り返った上で、日本と韓国の間の近現代史についてわかりやすく論じた本である。

著者は、まず、韓国梨花大学の韓国史入門における「韓国民族は70万年前の旧石器時代から新石器・青銅器時代へと移り、古代国家を成立させて以降、現在まで東アジアの主役として堂々と固有の歴史を守り続けていた」といった記述を引用しながら、韓国人の歴史観は常にファンタジーであると指摘している。そして、実際の朝鮮半島の歴史は、中国の歴代政権と日本をはじめとする周辺国の歴史に翻弄された「場」でしかないことを明らかにしていく。

近現代史については、「検定韓国高等学校近現代史教科書」の内容を確認しながら韓国の歴史認識について史実との乖離を検証しながら解説を行っている。高宗、大院君、閔妃の3人を中心とした流れ。日本の統治によって急速にもたらされた文明。当時は日本の一部だったので韓国は日本と戦ったわけではない。それぞれの時代の日本側の対応の問題点や、戦後の韓国の大統領たちの功罪についてもページを割いている。ただし、この本の意義は、そのような点だけにとどまらない。

「しかしながら、韓国人で『日本の植民地支配は穏健だった』と主張する人がいたら、私はその人の本音を疑います。韓国の愛国者ならば、日本と戦争をして勝つまで口にしてはいけない言葉だからです。それが国際常識です」「韓国人が日本の支配を嫌うのは当然ですし、日本人は『どんな悪いことをした?』と反論し合い、お互いに平行線で終わらせるのが国際社会の常識です」「むしろ、日本の教科書のように自国の不祥事をあることないこと自虐的に書き込むほうが異常なのです」。

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