DVD付き 進撃の巨人 (13)限定版 (講談社キャラクターズA) の感想

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参照データ

タイトルDVD付き 進撃の巨人 (13)限定版 (講談社キャラクターズA)
発売日販売日未定
製作者諫山 創
販売元講談社
JANコード9784063584882
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

12巻から特典にDVDがつく(「イルゼの手帳」ですね)ようになっているようですが、12巻特典DVDは原作本「進撃の巨人」の中で短編として描かれた「イルゼ・ラングナーの戦果」といえる彼女の手帳をもとに作られているため、誰もが見て違和感なく見て楽しめる出来であったのに対し、13巻はジャンのファンにはオシシイ作品ですが、そうでない読者さんにとっては困るんじゃないかという内容。

13巻特典DVDは主人公がジャンで、OPもエレンのところがジャンに変わっているなど、製作者側のファン向けの遊び心が出ている内容で、主役のエレンやミカサは殆ど出てきません。
嘘予告を元ネタに作られた苛まれるジャンの捧腹絶倒の内容なんですが、訓練中にライナーやサシャたちのチームとケンカで揉めたジャンの仲裁に入ったピクシス司令によって、喧嘩の勝敗は何と「料理対決」でつけることになります。
ある料理漫画のパクリネタもはいっており、知っていようといまいと笑える出来になっているのですが、作品内容がどうしてもコアなファン向けで万人向きといえないところでは、微妙な評価です。

原作の内容に関しては、エレンを無事奪い返したあとの後日談からスタートします。
リヴァイによって新たな「新生リヴァイ班」が作られ、エレン達は人里離れた場所へ移動しますが、一方で新たな事件が勃発する。
シビアでハードな展開続きだった中での、ほんのわずかな間とはいえど、ほっとできる日常も描かれている13巻ですが、エレンを狙う新たな「敵」と、クリスタを捨て「ヒストリア」にとっても運命と戦わねばならなくなる序章ともいえる巻でもあり、14巻以降も目が離せない展開です。

パッケージには少し傷がありましたが、中身のマンガやDVDはきれいだったので良かったです。

単行本については、通常版のレビューもすでにかなりUPされているようです。
なのでここでは言及しないつもりでしたが、やはり面白かったので、少し書かせてください。

第13巻ではいよいよ、壁の中の世界に秘められた謎を明らかにすべく、調査兵団が本格的に動き始めます。
団長・兵長・ハンジ分隊長といった大人たちの頼もしさが全面に出てくる、といった趣きです。
もちろん、第104期訓練兵出身の子どもたちも大活躍します。
第51話「リヴァイ班」には、別マガ掲載時になかったコマやページが4ページほど加筆されていますね。
ユミルに対するクリスタの心の叫び。そしてこの新たに描き加えられた箇所にもまた、大きな伏線が隠されていそうです。

さて、次に、DVDの内容についてです。
詳しい内容については、すでに他のレビュアー様が書かれているとおりです。
ジャンが主人公と言い切ってもいいでしょう。あと、サシャの出番も多めです。ウソ予告に登場したジャンのおかんもアニメ初登場。
OPアニメからいきなり「ぶっ」と吹きました。完全に主人公が変わっています。OPアニメをジャンのためにここまで作り変えるとは。
そしてDVDパッケージイラストの角っこにいる、エレン・ミカサ・アルミンの表情。これにも突っ込みたくなりました。
単行本のシリアス路線とは正反対の、完全なお笑い路線のODAとなっています。『ミスター味っ子』みたいなことになっている、と申し上げれば想像にかたくないのでは。
また、アイキャッチ3点は、公式ガイドブック『進撃の巨人 OUTSIDE 攻 (KCデラックス)』に掲載されている、諫山画伯の「ifイラスト」。
絶妙のタイミングで、シュールなイラストがアイキャッチとして挟み込まれますので、こちらもご注目ください。

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